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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

資料の準備という刺激

2012-02-14 23:45:03 | Weblog
 いよいよ美唄市での講演が今週の金曜日に迫ってきました。

 講演のタイトルは、「地域学とスローライフをとおしたまちづくりの真髄とは」と与えられました。

 できるだけこれに沿った話をしながら、人口減少や経済的疲弊に苦労する地方都市が、それでもなお幸せに生きてゆくにはどうしたらよいか、についてお話をしようと思います。

 結局は一人一人の生き方、人生観にまで触れないといけないのですが、そこまでどうやってたどり着けるかに工夫が必要。

 そこには魂を揺さぶるような物語が必要なのですが、同時にそれをどれくらい上手に語れるかが勝負なのです。

 そしてそれはスキルだけではなく、私自身の魂も試されるもので、心と心が互いにぶつかってすり減りあって、研ぎ澄まされるような感覚とも言えるでしょうか。

 セールスマンがアタッシュケースの中に入れている売りものは、それが品物であれ言葉であれ、自分が幸せをおすそ分けするくらいの自信がなければ売れません。

 それは「自分も実践しているかどうか」ということで現れてくるのです。





    ※     ※     ※     ※     ※


 お話をするときの資料は、これまでのスライドなどを全体の時間や構成で組み合わせて一品モノでつくります。

 スライドを整理していたら、合併前の掛川市が世に発した、自治体で最初となる「生涯学習都市宣言」が出てきました。

 全部で四部構成の生涯学習都市宣言ですが、その最初の部分が良く全体を著しているのでしばしば単独でも紹介されました。それがこんな感じ。


【(旧)掛川市生涯学習都市宣言】

  掛川市民は
  少しでも多く幸せを実感するために
  健康で生甲斐をもって生きていくために
  一人でも多く素直になり
  悟りを開けるようになるために、
  私たちは、いろいろな職業や
  趣味道楽やコミュニティー活動を通じて、
  自分は何だ、お互いは何をなすべきかと
  いつも問いかけあいながら、
  一生涯学び続けていこう


 弱冠42歳の文学青年市長が世に問うた、青臭くも格調高い理想のまちの姿がここにはあります。

 掛川市は隣接する二町と合併して、新生掛川市となり、それまで使われた生涯学習都市宣言は一度廃止となりました。

 新しい生涯学習都市宣言も、前作をかなり踏襲しているものの、一部に修正がくわえられていて、とんがった部分が丸くなったような気がします。

 私自身、お話をする機会があるたびにこうした過去の遺産に触れることができ、刺激を受けています。

 
    ※     ※     ※     ※     ※


 さて、実は美唄市は、私が蕎麦打ちを始めた時以来、大変かかわりの深いところです。

 北海道蕎麦研究会というところに入会して蕎麦打ちの勉強を始めたのですが、ここは事務局が砂川市にあって、その頃に出会った知人の多くが美唄の方でした。

 中でも名物市役所職員だったDさんにはコマ板とのし棒をプレゼントされました。

 Dさんは私と出会ってすぐに亡くなられてしまったのでコマ板は形見のようになりましたが、蕎麦打ちにかける強烈な情熱を感じて憧れたのがDさんでした。

 美唄市の皆さんによる「美唄匠の会」という蕎麦打ち集団からは、日光での蕎麦イベントに参加するときに、当時東京で単身赴任をしていた私にも声がかかり日光まででかけたこともありました。

 思い出深い美唄。

 懐かしい人たちの出会いも楽しみです。
コメント
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