goo blog サービス終了のお知らせ 

北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

シカ肉のプレゼント

2012-01-18 23:28:17 | Weblog
 友人の鹿撃ちハンターAさんがやってきて、「いやあ、これをぜひ届けたくて」とくれたのが、エゾシカの肉。

「これ部位はどこですか?」
「内モモとロースです、美味しいですよ」





 包んであったラップを開いてみても全く臭いがせず、ちょっと意外です。

「シカ肉って臭いがするという印象ですけど、臭いがありませんね」
「それは処理にコツがあるんですよ。シカを撃ったらすぐに冷やすこと、これにつきます」

「どうして冷やすんですか」
「鹿は撃たれて絶命しても体温が高いままで、放っておくと蒸れてしまってそのうちに発酵して臭いが出るんです。だから解体したらすぐに冷やして強制的に発酵を止めます。今だったら雪があるから雪の中に埋めて熱を取るんですよ。家に持ち帰ってからは流水に一晩つけますが、こうやって血や体液が流れ出てしまえばもう臭いはしなくなります」

「どうやって食べたらいいんですか?」
「そのまま薄く切ればしょうが醤油で刺身でもいけますし、焼くんだったら本当にさっとあぶる程度が良いでしょう。火が通りやすいのですぐに固くなってしまいますからね」


    ※     ※     ※     ※     ※


   【全然臭くありませんね】


 家に帰ってから早速、刺身とローストで食べてみましたが、本当にクセがなくて美味しくいただけました。

 背ロースの部位もいただいたので、これは後でカレーにでもしようと思います。



   【まずは刺身でいただきます】



   【お次は本当にあぶるくらいのローストで】


    ※     ※     ※     ※     ※

 
 最後にシカ撃ちの様子を訊いてみました。

「ライフルなら一発で仕留めることができるんですか」
「距離が遠いとどうしても威力が減衰しますね。一発で眉間に当てられれば仕留められますが、ちょっとでも外れると生命力がありますから必死で逃げていきますよ」

「へえ、すごいなあ」
「筋肉の部分や首くらいだったら体の中で弾を止めてしまいます。銃弾の跡も、この時期だったらからだに脂肪がついていますから、傷跡をふさいでしまいます。私が仕留めたシカの中には、体から弾が三発も出てきたものがいましたよ」

 
 度胸のない私にはとても無理な世界。

 美味しいお肉だけ届けていただけるくらいが一番ですね。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする