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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

何気ない一日がリゾートになる釧路

2012-01-15 23:45:15 | Weblog
 昨夜から東京の釣り仲間のハマノさんが釧路へ来てくれましたた。

 明日札幌で仕事があるついでに釧路へ先乗りをして、釧路の釣り仲間と共に冬の道東の釣りを楽しもうというのです。

 かくいう私も、予定していた今日の仕事が急きょキャンセルとなり時間が取れたことをこれ幸いと、釣りに同行させてもらうことにしました。

 安定的な快晴の続く釧路地方ですが、先週来の強い寒波で川面には上流からの氷が流れ出していて、氷の塊が蛇行する河川の岸に擦れる音がサラサラと心地よく聞こえます。


   【これはこの時期しか見られない壮観です】


 しかし川面を大きな氷が流氷のように流れていると、流れの良さそうなところに針を投げ入れるのが難しい上に、川岸近くも凍っている状態では仕掛けが氷に引っかかって余計な気を使わされます。

 そんな本流はあきらめて、近くの別な川へ行ってみたところこちらは川面が見えて、釣り人も多数来ています。

 なんとか割れない氷を見つけてできるだけ川に近いところまで出てフライラインを投げ入れますが、なかなか渋い様子。

 私のフライに食いついてくれたのは40センチくらいのが二匹だけで、それも二匹とも途中で逃げられるという残念な結果。

 釣果はありませんでしたが、厳冬期の川筋は眠っている草木と氷の造形が美しく心を癒してくれます。


   【北海道の冬ならでは】


   【しかしリールも凍ってしまいます】



 遠くで鳴いていると思った親子と思われる三羽のタンチョウが私たちのすぐ上空を羽ばたいてゆき、エゾシカも姿を現します。

 帰り際にはこれまた美しい夕焼けが見送ってくれるようで、何とはない一日が上質なリゾートになるのが釧路の魅力です。



   【これこそ上等なリゾートです】
 
    ※     ※     ※     ※     ※


 最近釧路が特にお気に入りのハマノさんは、私たちは気安く会話をしているものの世界を又にかけた釣り師であり、新しいライフスタイルプロデューサーとして様々な提案をし続けてきた方です。

 移動中の車中でそんなハマノさんに、「釣りが地域の産業になるというようなことは可能でしょうか」と訊いてみました。

 すると答えは「できますよ、もちろん」という楽観的なもの。いつでもハマノさんは前向きです。

 「釣りって、それを取り巻く消費って案外多いでしょ。釣り人のための良い宿に泊まって良い車に乗り、良い道具と良い服で釣りを楽しむんです。さらにアメリカでは地域の川で釣りをするためのライセンスを売っていて、係員は銃を持って見回り、ライセンスを持たずに釣りをしているものはその場で100ドルの罰金を徴収するなど徹底していますよ。でも日本じゃそういうことが難しいんですね」

「釣りのガイドが地域で食ってゆくということは可能でしょうか」
「僕はずっとそれを言ってきていますけどね。例えばリゾート地だったら、冬はスキーインストラクターで夏は釣りのガイドとして一年中を通じて来訪者にサービスをしているんです」

 日本ではまだまだガイドが適切に評価されて十分なガイド料をいただけるようにはなっていません。

 お金を払うに値するガイドの質とは何か。地域の魅力をどのように地域の産業にできるのか。

 単なる「規制緩和」的な発想以上の何かと、ニーズ調査からは見えてこないブレイクスルーが必要なように思うのですが、まだなかなか考えが至りません。

 もう少し勉強が必要です。
コメント (3)
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