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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

予算編成の裏側

2012-01-09 23:45:02 | Weblog
 休日を返上で来年度予算の市長ヒアリングを実施中。

 今年は議会が少し早めなのでしっかりとしたスケジュール管理で早め早めの作業となっています。

 予算作業というのは壮大なパズルを解くようなもので、やりたい数多くの願望を予算という限られた枠の中に収める精緻な作業です。

 予算枠と一言で言っても、歳入を構成する税収や補助金、交付金などの種類があり、さらに市債の中にも合併特例債や過疎債など対象が限定される地方債があって、それぞれの枠を超えて予算を組むわけにはいきません。

 この時期の予算担当者たちは、いくつもの制限要素と対象事業を縦横に駆使しながら、「これで読めなければこちらで読めないか」という試行錯誤を繰り返します。

 また単に数字が合うだけではなく、これまで議会や対外的に説明してきたこととしっかりと整合性が取れているかのチェックや理屈が世間にしっかりと理解してもらえるかどうかの見極めをたくさんの目で相互にチェックしあいながら繰り返し繰り返し組み立てます。

 
 それだけ大変な下作業をしたうえで、いよいよ市長以下の幹部に説明するということになりますが、散々自分なりに理屈を積み上げて説明しても、「そうかなあ、その理屈じゃ無理なんじゃないか」と一蹴されることもしばしば。

 そんなときは可哀想になりますが、逆に案外すんなりと、「お、わかった」ということになるだってあるわけで、ほっとするその気持ちはよくわかります。

 通らなかったときは再構築をして再説明を求められる場合もあって、まだまだ気が抜けない日々が続きます。





    ※     ※     ※     ※     ※


 それにしても、今年も例年にも増して歳入が厳しく苦しい予算編成を迫られています。

 景気の低迷による法人税の減少や、土地の評価替えの年に当たっているために地価が下がれば固定資産税も減ってしまうことが予想されています。

 国の地方財政計画では来年度はタバコ税では増収が期待できるということにもなっているようで、「そうなのか?」と首をかしげるような数字も見えますが当方では堅実な
見方をせざるを得ません。

 またその一方で、国の新しいモデル事業に応募して堂々と数千万円の予算を獲得してくる中堅の猛者もいますが、是非とも若手の職員には見習ってほしいものです。

 苦しい歳入と高くなる行政ニーズとの折り合いをどのようにつけるのか。

 英知を結集する時間が過ぎてゆきます。
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