北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

宇治に呼ばれる

2011-02-19 23:42:11 | Weblog
 朝の新幹線「のぞみ」で京都へ。

 N700系の車両は車内でインターネットが使えるので退屈することはありませんし、調べものだってできます。実に快適な旅ができますね。

 宇治市内の大学に12時15分に集合のところを京都駅に10時20分に着いたので、早めに宇治市内に向かって市内での観光をしてきました。宇治でのお目当てはまずは宇治上神社と宇治神社、つぎに平等院鳳凰堂です。

 宇治上神社も宇治神社も国宝と言うことで、歴史ある宇治市ともなると国宝や重要文化財が何気なく立っているというのがすごいところです。


                 【宇治上神社の参道】


                 【一間社流れ造りの拝殿は国宝】


 宇治上神社は一間社流造りという神社建築様式では最古の建物と言われていて一度お詣りに行きたかったのですがその願いがやっと叶いました。

    ※    ※    ※    ※

 平等院鳳凰堂は言わずと知れた十円硬貨の裏に描かれた国宝の建造物。成立は天喜元(1053)年のことで、国宝の阿弥陀如来像をアンチする阿弥陀堂として建立されたものです。

 阿弥陀如来は寄せ木造りを完成させたと言われる定朝の作と唯一認められる仏像で、それまでの唐様の仏像から和様への転換をなしえた画期的な作品と言われています。

 庭園も浄土式の典型的なお庭で、池に玉石による州浜が形成されているシンプルな作りになっています。何とも言えず穏やかな風景に心が和みます。講演前にとってもよい目の保養になりました。




    ※    ※    ※    ※

 今日の講演は、「文化コーディネーター養成プログラム」の一環として行われるもので、文化人類学をバックグラウンドとしながら文化情報をあつかう知識や技術を持ったスペシャリストを養成しようという取り組みの一環で要請があったものです。

 現場主義を標榜して、地域に繰り出すことで地域を活性化する様々な取り組みを行っています。

 この一年の取り組みをパワーポイントでプレゼンテーションしてくれましたが、学生さんにしてはそれなりの仕上がり。私としてはもっと何を伝えたかのかパッションを前面に押し出しても良かったのではないかと思いましたが、まだそこまで要求は高すぎますかね。

 私の講演の冒頭で、「早く着いたので宇治上神社へお詣りをしてきました」と言ったのですが、後で聞くと、この大学のある槇島町の氏神さんが氏神神社さんだったとのこと。

「先に平等院ではなくて宇治上神社さんへ行かれたというのはご立派ですね」と言われましたが、何気ないお導きの結果でありました。

 夕方18時近くまで行われたイベントのあとで懇親会も開かれましたが、宇治と言えばお茶の話などで大いに盛り上がりました。

「掛川茶が盛り上がっているので、議会から『うちももっとガンバレ』という檄が飛びました」と市役所の方が苦笑い。

 書ききれないくらいの面白話であっという間に時間が過ぎました。

 明日からは火曜日まで京都市内の庭園を中心に見て回ります。
コメント (1)
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