北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

学校で大事なことって…

2011-02-17 21:30:15 | Weblog
「なんちゅうか、大人になってないという感じですね」

 地元大学の先生と懇談会をしたときに、その先生がおっしゃった言葉です。

「ほう、具体的に言うとどういうことですか」
「ある学生が試験の後に僕の所へ来て、『先生、僕の成績はどうなるでしょうか。なんとかなりますか?』って訊きに来るんですよ」

「ふーむ、それっていけないんですか」
「だって僕の感覚からいうと、自信を持って答案を書いたんだろう? それが君の仕事だし、採点するのは僕の仕事ってこと。なのに、自分のやった仕事の評価を途中で訊きに来るということが自分の役割を自覚していないことのように思うんです」

「ははあ」
「大人と言うのは、自分の果たすべき役割を自覚してそのことに一所懸命に力を尽くすと言うことが分かっている人だと思うんです。それなのに、そのことが分かっていない。これって大学生が幼児化したことの典型的な話じゃないかと思っているんです」


 学校の先生って一体どういう存在なのでしょう。大切な資質って一体なんなのでしょう。

    ※     ※     ※     ※     ※


「私は教育大学でも教えることがあるのですが、学生に『先生になった時に一番大事なことは何だと思う?』って訊くんです」
「はあ、何が一番大切なんでしょうかねえ」

「ある学生は『公平で差別しないということでしょうか』なんて言う。でも僕は『そうじゃないだろ』って思うんです」

「一番大事なことってなんですか」
「そんなのは、『明るい顔をしている』ってことに決まっているじゃないですか。先生が暗い顔をしていてどうします?子供たちに学校は楽しいって思ってもらわなくちゃ、ね」

「そういえば、子供の時って学校の先生の家に遊びに行きましたよね」
「そうそう、僕も担任の先生の家に遊びに行ったら、火鉢に持ち網を置いてお餅を焼いてくれました。今でもはっきり覚えているなあ、なんでだろう」

「私は不二家のLookチョコレートを出してもらいました。僕も今でもはっきり覚えています」
「それだけ嬉しくて楽しくて印象的だったんじゃないですか」


 ああ、そうなんです。学校は本当に楽しくて行くのが楽しみでした。

 学校は子供にとって楽しい場所なはずで、子供が学校へ行くのを辛そうにするというのは何かがあるのだと思った方が良いのです。

 学校を楽しくしてくれる大人の先生が増えると良いですね。
コメント
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