北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

JALの鶴丸復活。初号機ツアー、本当は…

2011-02-10 23:33:38 | Weblog
 鶴居村にある伊藤タンチョウサンクチュアリを見学してきました。

 こちらは、タンチョウとその生息地を保護するため設置されたもので、(財)日本野鳥の会が運営する施設です。サンクチュアリの土地の大部分は、長年タンチョウ給餌人を務めた伊藤良孝氏から提供されたもので、その名に由来して伊藤タンチョウサンクチュアリと呼ばれています。

 朝9時くらいに到着してみると、もうすでに大きなカメラを三脚に据えてタンチョウを移そうとするアマチュアカメラマンが列をなしています。


                 【すでにカメラマンの列が】

 「旭川の先の上川町から来ました。夜中の2時に出て朝早くに着きました」という方がいれば、「関西から来たよ」、さらには「埼玉から来ました。今年は1月30日に来て近くの民宿に泊まり、2月20日過ぎまで滞在してタンチョウを狙いますよ」という人まで。やはり野生のタンチョウツルは格好の被写体なのですね。

 見ている間にも次々に巨大な望遠レンズを抱えたカメラマンが集結し始めます。

 実際に、餌を求めてつがいの二羽や子連れの三羽で飛んでくるツルの姿は実に優雅で美しいものです。はく製や人形ではない本物の姿を見て改めて深く感じ入りました。

 撮影の皆さんが使っているのは大体焦点距離400~600ミリくらいのレンズで、これにテレコンというレンズをつけてさらに1.5倍程度に伸ばしているのだそう。

 その高性能レンズを最新のデジタルカメラに取り付けて連射の嵐。一たびタンチョウが飛んでくるのを見つけると、カシャカシャカシャカシャ…と一斉にシャッターの連射音が響きます。


                 【マシンガンを撃っているかのような連射の嵐】


 まるでツルをマシンガンで撃っているかのようで壮観です。デジカメで細々とっているのは私だけで、なんとも場違いでありました。あー、良いカメラが欲しくなりますねえ。


                 【やはりツルは優雅です】



    ※     ※     ※     ※     ※

 JALが再建を果たしつつある中でシンボルマークを、元使っていた赤いツルが丸の中で翼を広げていたいわゆる「鶴丸」に変えるという報道がなされました。

【JALにおける鶴丸の復活】
 http://press.jal.co.jp/ja/uploads/JGN10125.pdf


 


 そのうえで、この復活した鶴丸の初号機でタンチョウ釧路空港へ特別ツアーが行われるということが先般発表されました。

---------------≪ 以下引用 ≫--------------
【JAL新ロゴマーク塗装機の就航について】
 http://press.jal.co.jp/ja/release/201102/001745.html

 …新ロゴマークを塗装した初号機の定期便就航に先立ち、お客さまへの感謝の意を込めて、2011年2月28日に新ロゴマーク塗装機にご搭乗いただける特別なツアーを設定いたしました。

 ツアーは、羽田から北海道の釧路空港(たんちょう釧路)へ当機材(チャーター便)にご搭乗いただいた後、新ロゴマークの「鶴丸」にちなみ、特別天然記念物タンチョウの生息・繁殖地域である釧路市、および鶴居(つるい)村を訪れます。NPO法人「日本で最も美しい村」連合に加盟し、地道なタンチョウ保護活動が続けられている鶴居村では、タンチョウの観察等をお楽しみいただきます。また、機内では初号機の搭乗証明書や記念品のご提供とあわせ、運航乗務員、客室乗務員による特別な演出を予定しています。 (以下略)




---------------≪ 引用ここまで ≫-------------- 

 ご覧いただいて分かるように、この初号機による特別ツアーでは、羽田を出発してタンチョウ釧路空港へ到着→鶴居村の伊藤タンチョウサンクチュアリで本物のツルを見る→釧路空港から羽田空港へ出発、という日帰りの弾丸ツアー。

 しかもこの話に関して、空港関係者から面白いエピソードを聞きました。

 それは初号機の記念ツアーは、最初は羽田発で富士山を巡って羽田へ帰る観光フライトの計画だったのだそう。

 それがJALの関係者の方が釧路空港で打ち合わせをしていた際に、誰かが「しかし鶴丸が復活するなら初号機はツルの縁でタンチョウ釧路空港じゃないですか」と言った言葉ではたとひらめいて本社へ連絡し、今回のツアーに変更になったのだそう。

 「道東」や「釧路」、「釧路湿原」、「阿寒湖」などの地名が人々の口からあまり聞かれなくなっていることで道東の観光地として魅力が減っていると感じていたところなので、タイムリーなイベントになることでしょう。

 これを機会に、国内外の観光客に道東観光を強くアピールしたいものです。

 ツルは瑞鳥と言われます。ツルを大切にして、佳きことの先駆けにしたいものです。

コメント (1)
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