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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

グリーンチェーン推進ネットワーク

2007-10-01 23:56:25 | Weblog
 夜にシンポジウムを一件拝聴しました。その名も「グリーンチェーン推進ネットワーク」の一周年記念シンポジウムです。

 このネットワークは、私の9月24日の記事でご紹介した「自分のためのエコロジー」という本の著者である甲斐徹郎さんが主催している会です。

 (9月24日版記事はこちら → http://blog.goo.ne.jp/admin.php?fid=editentry&eid=2852a790e894ccad041b9f30411d862f )

 この会は、緑の効果を活かすことで個々の住まいを快適にし、やがてそうした個人による小さな取り組みが連鎖し、その相乗効果によってまち全体の環境価値を高めるという考え方のまちづくりをしようと設立された会なのです。

  

  

 この会では自治体、民間企業、研究期間、NPOなどと連携して、緑の連携によるまちづくりの考えを普及、支援する活動を多角的に行っています。

 そしていち早くその動きを行政として取り入れたのが千葉県の流山市です。流山市は、このグリーン推進ネットワークの中心的な活動拠点として実際にそれに沿ったまちづくりを進めているといいます。緑がごまかしではなく本当にまちづくりの主役になる時代が来たようです。

    ※    ※    ※    ※

 今日のシンポジウムでは、まずこのネットワークの考え方を改めて甲斐さんが説明してくれました。次に、今年の夏の間にその考え方に基づいて自分の家を緑で覆う活動の結果を募集して、その中から選ばれた優良な事例の表彰が行われました。

 家の南面を一面ゴーヤで覆った女性がグランプリを獲得していました。

  

  

 またこの活動をバーチャルな面で普及啓発するプロジェクトも紹介されました。その名は「緑の楽園都市moni」です。

 これはネット上の仮想都市moniの住民として登録し、ここへ自分の実際の緑の活動を報告することでネット上の自分の家がどんどん緑になって行くというのです。

  

 もちろんネット上でたくさんの友人たちの意見交換もでき、それがまた刺激になって実際の緑の活動にさらに熱心になり、それがバーチャルの世界の家の緑化につながり…、という好循環を生むというのです。

 このサイトは開設されてからまだ半年ですが、すでに1000人以上の住民が登録されており、一軒一軒の緑が次第にまち全体の緑になりつつあるといいます。

 アドレスは http://www.greenchain.org/moni.html です。一度訪問してみてはいかがでしょう。

    ※    ※    ※    ※

 この考え方が面白いのは、大上段に「お国のために自分が犠牲になって…」という発想をしないことです。それよりもまず、自分がどんな環境の中で過ごすと快適で幸せなのか、ということを考えて追求し、それをお隣さん同士が少しずつ連携することで、やがて勝手にまち全体が緑に覆われた幸せなまちになることを目指しているのです。
 その気楽さが参加しやすい運動として支持を得ているのでしょう。

 最近は建築会社も注目して、十数戸の建て売り住宅をこの思想で作り上げるところまで出てきています。

 注目すべき緑のまちづくり運動と言えるでしょう。
  
  

   
コメント
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