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秋と孫たちとムサシと

(土手のキバナコスモス)

このところ、めっきり秋らしくなって、一週間ほど前までの、あの暑さは何だったのだろうと思うこの頃の気候である。

2歳のまーくんに「まーくん、寒くなったねぇ」と声を掛けたら、「涼しくなったねぇ」と答えられて、ギャフンとなったと聞いた。また、家に来ていて、見ている目の前で、ソファーからジャンプして降りた勢いを借りて、前転をしてしまった。誰が教えるわけでもないのだが、頭も身体も日に日に目覚しく成長している。爺さんの欲目かもしれないが、成長が早すぎはしないだろうか。来るたびに目を見張ることばかりである。

あっくんは3ヶ月少々にして、母乳だけですでに7.6kg、女房など抱くと腕がだるい、腰が痛いと託っている。検診で、ミルクをくれていれば肥りすぎと注意されるところだが、母乳だけで問題ないといわれたようだ。

ムサシの散歩で、大代川の橋を渡ると、このところの雨で少し水嵩を戻した水面に針を落としている小学生がいた。何が釣れるのだい、と聞けば、ハヤですと答える。バケツに10数センチほどのハヤが数匹釣れていた。冬の渇水期には涸れてしまう大代川だが、水が戻れば確実に魚も戻ってくる。

ムサシと散歩していて、どんなに話しかけても、ムサシはしゃべるわけはなく、黙々と歩き、嗅ぎ、臭い付けのおしっこをするのに懸命である。ムサシの意思はリードを引っ張ったり、緩めたりで伝わってくるだけである。最近の散歩時間は約40分。空を見上げたり、花を観賞したり、キョロキョロしているが、何とも退屈になるから、ムサシに色々イタズラを仕掛ける。

最近のイタズラはリードを緩めて鼻の上にひょいと掛ける。突然目の前にかかって視界をさえぎるリードが邪魔で、振り落とそうとしてムサシは駆け出す。こちらも追いかけるから、リードが落ちない。しばらくそんな追っ掛けっこをして遊ぶ。下を向けばリードは落ちて外れるのだが、気付かないのか、遊んでいるのか。最初は降ってわいた災難のように、外そうと懸命だが、何度も繰り返すと、こっちが仕掛けていることが判っているよと言わんばかりにチラッとこちらを見る。それを合図に遊びは終る。

ムサシが歩いていて必ず避けるものに水溜りがある。足が濡れるのをひどく嫌がるみたいで、小さいものは飛び越し、大きいものは縁を回って避ける。もう一つ、細かい格子になった、鉄製の水路蓋は必ず避ける。人より足が小さいから格子の間に挟まったことでもあるのだろうか。水路が道路を横切っている場合など、大きく飛び越す。ムサシは人間よりも身に受けた危険は良く覚えていて、必ずその危険は避けようとする。条件反射の一種で、頭で考えた行動ではないのだろう。それが小さい脳であっても生きて行く方法なのだ。
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