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菅直人続投へ(民主党代表選挙)

(鹿児島のハイビスカス)

鹿児島のホテルに泊まっている。今朝は当地は秋一番とも言うべき涼しい朝で始まった。最低気温が20度を切ったと報道している。しかしながら、昼間の炎天下はまだまだ暑かった。

民主党代表選挙で菅直人氏が、地方票、中央票ともに小沢票を上回り、続投と決まった。それにより、菅直人内閣も継続することになった。鳩山元首相が小沢一郎氏を押して、党を二分した代表選挙になったが、一応民主党は筋を通せたことになり、何よりである。自らのお金の問題で辞任せざるを得なかった、鳩山-小沢ラインがここで復活するようなことになったら、民主党は終わっただろうと思う。

無駄な足踏みをしてしまった菅内閣は、山積する政治課題に脇目を振らずに全力投入すべきである。内閣支持率も少し回復して、国民の期待声は悲鳴とともに聞こえてくる。菅氏は小沢氏の命を捨てる発言に反応して、命を掛けると演説していたが、簡単に捨てたり掛けたり安っぽい命など国民は欲していない。それより緊急の政治課題に取り組む姿を見たいのである。

田中角栄-竹下登-金丸信-小沢一郎と続いた日本の政治を駄目にした金権政治の系譜はここらでそろそろ終わりにしたいのだが、小沢一郎氏の政治生命はこれで尽きたことになるのだろうか。小沢氏は敗戦の弁に、これからは一兵卒として支えていくと発言していた。しかし三つ子の魂百までと言われる通り、このまま引き下がるとはとても思えない。総理になれなかったことで、小沢氏の訴追の可能性が出てきたが、厚生労働省の元局長、村木氏の無罪判決の後だけに、検察は動けないであろうと思う。

今回の代表選挙の中で、国民が最も理解できなかったのは、鳩山元総理の行動である。鳩山氏は今回の代表選挙で、とんだ道化役を演じた結果になった。小沢氏支持の理由に、恩義とか、それを言い換えた大義とか発言していたが、どう考えても鳩山元首相が小沢氏を押す理屈にならない。異星人と言われるのもなるほどと思う。

小沢氏とともに鳩山氏も政治の表舞台から消えるべきである。民主党が政権を継続するためには必要最低条件だと思う。

ねじれ国会で大変難しい状況であるが、日本に今必要なことは、国民に本当に必要な政治課題については、与野党共同して乗り切るべきである。党利党略が優先されれば、苦しむことになるのは国民である。それが計らずもねじれ国会を現出してしまった国民の、ささやかな望みである。これで混迷が続くようなら、国民は今度こそ本当に政治を見放すだろうと思う。
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