河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1767- モーツァルト39、40、41、ヘンヒェン、新日本フィル、2015.3.15

2015-03-15 17:44:33 | コンサート・オペラ

2015年3月15日(日) 2:00pm サントリー

オール・モーツァルト・プログラム

交響曲第39番変ホ長調 9′8′3′6′
交響曲第40番ト短調 6′9′3′7′
Int
交響曲第41番ハ長調ジュピター 11′8′4′7′

ヘルムート・ヘンヒェン 指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団


この指揮者のことは、停滞前線みたいな未完成を読響で一度聴いたきりなのだが(2008.9.12)、あのもたれ気味の印象を全部払拭してくれるような素晴らしくも瑞々しい多彩なニュアンスに富んだ演奏で、彼、モーツァルトのスペシャリストなんですかね。びっくりしました。
この日のオーケストラもだいたいもやっとした音のときが多いのですけれど、このモーツアルトの切れ味鋭い、水際立った演奏にこれまた二度びっくり。別オケのようなサウンドでしたね。
予期せぬと言っては失礼かもしれないがヘンヒェンの意思がこのオーケストラの隅々まで明確にいきとどいたテンションの高い演奏でした。
ちょっと拍のとりかたとかこぶしの回し具合が独特なところがあり、意識技であり、こだわりのモーツァルト・オーソリティなのかもしれない。ヘンヒェンのモーツァルト的な美意識といったところがあります。

一週間前の日曜に聴いたモーツァルト協会による全曲演奏の大植&東フィルの演奏が素晴らしかった。オーケストラに対する磨き度はヘンヒェンの演奏と双璧。2週続けて週末にいいモーツァルトの演奏が聴けて良かった。

それにしてもラストの41番は大きい、先週感じたまま今週も同じ実感。

この日の後半プロの41番、テンションが下がったわけではないと思います。40番までと同じテンションでは物足りなくなる曲なのかもしれない。緊張感の持続は大変な気がするけれど、もう一歩踏み込める指揮者とオケが超一流なんだと、これまた妙に実感。

いずれにしても、瑞々しいモーツァルト、この指揮者で、また、全部聴きたくなってしまいました。
おわり