河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

PC版に一覧等リンクあり。
OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1766- 眠れる森の美女、展覧会の絵、ラザレフ、日フィル、2015.3.14

2015-03-14 23:26:10 | コンサート・オペラ

2015年3月14日(土) 6:00pm みなとみらいホール

チャイコフスキー  眠れる森の美女 (ラザレフ版 8曲) 35′
  序奏とリラの精
  パ・ドゥ・カトル(宝石の精たちと踊り)
  長靴をはいた猫と白い猫
  パ・ドゥ・カトル(4人の踊り)
  グラン・パ・ド・ドゥ アダージョ
  パノラマ
  ワルツ
  アダージョ パ・ダクシオン

Int

ムソルグスキー(ラヴェル編曲) 展覧会の絵  32′

(enocre)
エルガー 「子供の魔法使いの杖」より、野生の熊  2′

アレクサンドル・ラザレフ 指揮 日本フィルハーモニー交響楽団


かなり短めのコンサートながらラザレフの圧力に負けてしまった。とにかく音圧が凄い。指揮者が変わると様変わり、この指揮者は何度も聴いているけれどそのたびにそう思う。
ブラッシュアップとはちょっと違うのかもしれないが、とにかくやる気度が格段上になるのだからすごいものだ。

前半はラザレフ版のスリーピング・ビューティー8曲。指揮台に上るなりメガネをかけるのも忘れていきなりドンドンドンと。ロシア風音圧回路炸裂の悶絶サウンド。みんなやる気度100点満点!
満員御礼の聴衆を背にテンポよく圧巻の昇天。これが眠れる森の美女かというと、たしかにそうですよ。音圧だけではないのですから。そこは劇場人間ですからツボから何から全部心得ているのでしょうね。聴かせどころみたいなものをね。

横浜の天井が抜けてしまいそうなスペシャルな展覧会の絵、猛演。
あまりの猛速に15分ぐらいで終わってしまうのではないかとちょっと心配になったりしたが、後半それも杞憂になりうまくまとめあげました。
ラザレフの全力投球はあいかわらずで、後先顧みずとにかく先に進みつくす。前聴いたツァラトゥストラと同じ平衡感覚に陥ってしまった。

横浜は都内の客みたいにギャアギャア騒ぎ立てないので落ち着く。ほぼ満員の人気ながら騒々しくない。
ラザレフのショーマンシップは相変わらずで楽員をよく立ててあげてサービスもよい。唯一、肝心なメンバーの反応が毎度よろしくなく、ラザレフも彼らが立ってくれるまで結構労力を使う。結局みんな炎の指揮者の様になってしまうのかもね。このオケ相手だと。

今回も素敵な演奏会ありがとうございました。
おわり




1765- 抒情組曲、パルジファル抜粋、ジョナサン・ノット、東響、2015.3.13

2015-03-14 12:08:32 | コンサート・オペラ

2015年3月13日(金)7:00pm ミューザ川崎

ベルク 抒情組曲 6′4′6′
Int

ワーグナー  パルジファル抜粋
  前奏曲 13′
  第2幕(パルジファルコールから最後まで) 42′
  聖金曜日の音楽(編曲終止) 11′
 パルジファル、クリスティアン・エルスナー
 クンドリ、アレックス・ペンダ

ジョナサン・ノット 指揮 東京交響楽団


うまいとかへたとか、解釈が違うとか違わないとか、そうゆうことではなく、リハーサルとか練習の途中なのではないのか。
音がつながっていかないし、ほとんど流れていない。ペンダは最初から最後まで譜面をにらめっこ、声は下にぶつかり、とにかくこのロールをやりなれていないし、リハーサルの途中みたいな歌。絶叫のあたりから声が出始め柔らかさも出てきたのと、パルジファルのエルスナーがかろうじて場数を踏んでいそうな雰囲気はあり、それ以外は、スペシャルな価格ド反省以外ないわけだが、少なくともリハーサルはきっちり終えた形で演奏会をひらいてほしい。こんな内容だと翌日の演奏はこの日よりいいに決まっているし、三日目があればそれはもっといいものに決まっている。

コンサートパンフの写真と同じ顔なのはノットのみ。ソリストもきっちりと今の写真で紹介してほしいし、宣伝が大げさすぎる紹介文ももう少し考慮してほしい。

前半のベルクはいい雰囲気でておりました。思わずツェムリンスキー聴きたくなりました。

昨年のブーレーズのノーテーションが良かっただけに、今回のワーグナーの練習不足には失望。
それと、このホール、ソロの歌に不向きのような気がします。1階席は無いに等しいし2階が2段重ね。歌い手が1階に向かって声出してもあまり意味ありません。
おわり