2015年3月8日(日) 6:30pm-8:50pm サントリー
日本モーツァルト協会 創立60周年
モーツァルト 交響曲全45曲演奏会
交響曲第38番 ニ長調 K504「プラハ」 10′8′4′
交響曲第39番 変ホ長調 K543 7′7′4′4′
休憩20′
交響曲第40番 ト短調 K550 6′6′4′4′
大植トーク+オケ試奏 10′
交響曲第41番 ハ長調 K551「ジュピター」 12′10′5′11′
大植英次 指揮 東京フィルハーモニー交響楽団
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続く3公演目。最後の4曲。
本格的なスコアレスの棒で、真打登場という雰囲気。コンマスも替わりました。万全な通常モードでのモーツァルト演奏会、それにもう1曲加えたシリアスで本気モードの充実した公演となりました。
1,2公演目の流れを変えるようなものではなくむしろ推し進めていくような気配。この指揮者の美意識が明確にオーケストラに伝わり細部まで実に克明にニュアンスに富んだビューティフルな演奏で見事な佳演となりました。
彼の指揮姿は見ているとりきんでしまってちょっと疲れるところもあるのですが、目をつむって聴けばやりたいことがたくさんあってそれらをうまく表現できているなぁと思う。オーケストラコントロールと言うより、指揮者の意識がうまく浸透していると感心するほうが大きい。良い演奏会でした。
全てリピートありと思いました。
やはり前のシンフォニーとは段違いの巨大な曲で、特に最後の41番は本当にとびぬけた曲だと22番から連続して聴いてあらためて思いました。
これからは単独数曲で聴くような演奏会でも、全シンフォニーの位置づけのうちここらあたりか、といった見聴きが出来るようになったのはいいことでした。
この3回目公演も2回休憩があると思ったのですが、2回目は休憩ではなく大植さんのトークとプレイヤーによる試奏。充実した内容でした。
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結局、この日は22番から41番まで、一睡もせず、
モーツァルトになった気分。
ありがとうございました。
おわり
2015年3月8日(日) 3:00pm-5:30pm サントリー
日本モーツァルト協会 創立60周年
モーツァルト 交響曲全45曲演奏会
交響曲第31番 ニ長調 K297(300a)「パリ」 8′6′4′
交響曲第32番 ト長調 K318 8′
交響曲第33番 変ロ長調 K319 8′5′3′6′
休憩15′
交響曲第34番 ハ長調 K338 7′8′5′
交響曲第35番 ニ長調 K385「ハフナー」 6′5′3′4′
休憩10′
交響曲第36番 ハ長調 K425「リンツ」 7′7′4′8′
井上道義 指揮 東京フィルハーモニー交響楽団
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続く2公演目。今度は井上さんの指揮。31番から36番まで、6曲ですがヘビーになってきます。
井上さんはご本人が一番リラックスしているようで全く感心できません。
ヒュードロドロのお化けのように両腕を下げる仕草、踊っているような戯れ、まるでモーツァルトのオペラの振付で踊っているような踊り棒なのです(棒はもたず)。つまりモツオペに合わせて踊っている。これでは先導して指揮をしているとは言えない。東フィルの専門分野からいうとオペラで踊ってもらうのはルーチンワークであり最も得意なところではあるのですが、そこまで見透かしての踊り棒であったなら脱帽です。
これら魅力的なシンフォニーを前に、1回目公演の三ツ橋さんのような締まり具合が無く、細かいところでの不揃い等気になりました。東フィルの自力での積極果敢な攻撃はよくわかりましたけれど。
ただ、指揮者が変わってどうだこうだといったところはあまりなくて、全シンフォニー公演の流れを感じながらの2回目公演。それなりに楽しめました。
つづく
2015年3月8日(日) 11:00am-1:30pm サントリー
日本モーツァルト協会 創立60周年
モーツァルト 交響曲全45曲演奏会
交響曲第22番 ハ長調 K162 3′3′2′
交響曲第23番 ニ長調 K181(162b) 10′
交響曲第24番 変ロ長調 K182(173dA) 4′2′2′
交響曲第25番 ト短調 K183(173dB) 5′3′3′3′
休憩15′
交響曲第26番 変ホ長調 K184(161a) 9′
交響曲第27番 ト長調 K199(161b) 3′4′4′
交響曲第28番 ハ長調 K200(189k) 4′4′4′3′
休憩10′
交響曲第29番 イ長調 K201(186a) 6′6′3′5′
交響曲第30番 ニ長調 K202(186b) 3′5′4′3′
三ツ橋敬子 指揮 東京フィルハーモニー交響楽団
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この協会の創立60周年記念演奏会、土曜と日曜かけてモーツァルトの全シンフォニーを演奏するという素晴らしい企画。その二日目、22番から41番までの3公演を聴きました。
素晴らしい企画に最悪のプログラムパンフ問題がありましたので最初に書いておきます。
昨今耳慣れない2千円という高価格のプログラム。なかには二日分6公演の内容が書いてあり、要は6公演兼用スタイル。来日団体などと同じです。記念公演には記念プログラムなのかもしれないが、いまどき来日団体でさえ500~1500円です。この時代2千円のプログラムは要らない。席と同じ価格のプログラムを買う気は起らない。
だから買わなかったのですが、会場のどこを見てもタイムチャートのようなものがない。2回目の休憩があって初めて2回休憩があるのかと知る始末。はやい話、プログラムを買わないと解説のみならずタイムチャートも何も情報がまるで無いという妙な演奏会になってしまいました。昨今の周りのシーンをまるでわかっていないリサーチに欠ける無対応ぶりは残念でした。大量にプログラムが残っているようで多数のスタッフが連呼。また他の演奏会で事前に配るビラを見せながら客に説明しているスタッフの姿も。
記念公演だからこそ無料でプログラムを配るべきといった発想は皆無で、お金の回収をまず考えているのかと、切実ではあるが悲哀を感じた残念な演奏会対応でした。決して企画倒れではなかっただけに返す返すも、この一点の誤謬が。
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3公演の一つ目は11時スタート。三ツ橋女史の指揮。彼女のイタオペ的なわしづかみ指揮ぶりとはやや異なりちょっと神経を使いつつ堅実に。
モーツァルトのシンフォニーを順番に聴いていくことが出来るというのは何物にも変え難い。短い休憩が2回あったとはいえかなりの長丁場でしたが、聴いているほうの充実度も並ではなくあっというまの2時間半でした。
耳慣れない曲もありましたけれど、やはり4楽章構成のシンフォニーの出来具合は素晴らしいものだと、こうやって順序に聴いていくとよくわかりました。25,28,29,30あたりですね。
この長丁場、全く居眠りしたいと思わなかった生理現象もすごいものとモーツァルトに敬意を表すとともに、自画自賛も。
とはいえ、2時間半もかかると思っていなかったので、六本木での昼飯計画は急きょ、ラーメン&半チャーハンに変更。あまり時間ありません。
つづく