河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

PC版に一覧等リンクあり。
OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

駆けるジャパニーズ

2007-04-01 20:35:00 | 音楽

新入社員の諸君。

今日は晴れの社会人第一歩おめでとう。

諸君は将来に向かって希望、夢、野心をいだき、それを無地のキャンバスに描いていってほしい。

社長のお祝いの言葉というのは、百人一色で、誰が何を言おうと内容は同じ、というか、無い。

それでも、最初ぐらいは彼らの吐く言葉に耳を傾けてみよう。

新入社員として社長の言葉を聴くのは一生に一度しかない。

しゃべる方もそのつもりで気をひきしめて話すこと。わかったかい社長たち。

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ではどうやって夢を実現させていくか。

夢ふくらむ将来に向かい具体的にそれを実現するには、足もとの一つずつのことを自分の力で行っていかなければならない。そんなことはえてして後で気がつくもの。だから、再出発などという妙な言葉もあったりする。再出発の裏には、それまでの体験経験があるわけだから無地のキャンパスではありえない。

ただひとつ、省略はだめ。結果を求めるな。答えをあまり早く求めるなということ。それだけ。

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ということで、入社式のあとは、合宿、研修、新人教育、といろいろつづくわけで、配属など先のことであり、いきなり大がかりな新入社員歓迎会などということもないだろうが、内輪では憂さ晴らし気味に、自慢げに、新人を連れて最初だけおごってくれる先輩も多いことだろう。

週末の六本木、東京ミッドタウンでは新人などメシも食えねぇだろうが、それで当然。まだ稼いでいないのだから。

ただ、二次会で裏六本木の街なみで見苦しい飲み方はするんじゃねぇぞ。

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歓迎会とは関係ないですが、俗世間にまみれる前に、一つだけやっておいてください。

それは両親に最初のお給料から1万円でも2万円でもいいから渡すこと。両親が不幸にもいない人は、自分に一番近いところで一番お世話になった人に渡すこと。これが、甘えから、自立への転換を自分の意識として表現出来るさしあたって唯一のことであるし、また人生の一つの区切りを自分なりにつけるということでもある。区切りがあれば先に進める。

若者は変なプライドやしがらみがないので、変に意固地になることもなくすぐに、この波風荒い社会に慣れていくことだろうと思う。

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河童が人間界に舞い戻ってきたときに、それまでのシャワー一辺倒だったのが湯船に変わり、その湯圧に苦しんだりしたが、世界が変わればちょっとしたことでも気になることがでてくるものだ。同じ社会にありながら、学生から社会人に変わると自由度が増す分、わがままになりがちだ。自由と勝手を同じものと錯覚している人間も多い。自由は闘って手に入れるものであり、ただのわがままの勝手とは訳が違う。アメリカ人はなんやかんや言われる昨今であるが、彼らは自由の重みを知っている。

遊びでもなんでも全部自分で責任を持たなければならない。その自覚がなければ世の中の戯れ事に身を浸してはいけない。

河童が人間界に戻ってきて、びっくりしたことが三つあった。

ひとつは、ツバを吐く行為。なんで日本人はこんなにペッペッと場所かまわずツバを吐くのか。

今はあまり多くないかもしれないがそれでも観察していると、例えば道を歩きながらツバを吐くのは普通。また、駅のホームで線路に向かって吐くツバ。アメリカの大リーグの真似なのだろうか。それともタバコを吸う人間が特にツバを吐く行為が多いので煙草のせいなのだろうか。

いずれにしても犬のタチションみたいな感じで、どことなくテリトリー死守のアニマルのように見える時がある。

前を歩いている人間がいきなり横を振りむきペッとやる。風下だったりすると、ツバまみれとなる。なんでこうなるの。

ふたつめは、駅の笛。あのすさまじい音には皿ごと飛び跳ねたものだ。

いまはだいぶ淘汰されてきているようでさすがに笛の音は聞かなくなった。

そのかわり、というか昔からある、ホーム上のマイクもちアナウンスのうるささ。

叫ぶことが仕事。叫んでいない時に上司がやってきて、君なにやってるの、といつ言われてもいいようにひたすら叫び続けている。

これは客も悪い。自分で事故っておいて、アナウンスが流れていなかったから、などと全事象はそれこそ全て他人のせい、にする自立できない客。

この奇妙な癖文化には最近の若者も辟易している姿があからさま。ここは若者を見習いたい。

みっつめは、駆ける日本人。

何故、日本人はあんなにいたるところで駆けるのだろう。

道路での信号、駅での乗り降り、果てはただの道を走ってたりする。東京人のせっかちさだけで片付けられない日本人特有のDNAがあるのかもしれない。

一番極端なのが、外からは見えないが、会社のフロアを走る人たち。

これも今の若者には受け入れられなくなりつつあり、いい傾向ではあるが一部まだ存続している。

会社の中でさえ、走っていいれば、忙しそうに見え、誰からもうしろ指をさされない。

忙しそうにすることが大事で、セカセカパタパタとフロアを駆けていれば、いくら頭が悪くてもその場だけは文句を言われることもない。と思っているのかどうか知らないが、他国の人たちが建物の中を駆ける日本人をみると危機感を感じるそうだ。それはそうだろう。何事があったのか、と思うのが普通。

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この三つをやめれば社会人として大成する。というわけでもないが、やめて悪いことは一つもない。

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今日は毒にも薬にもならないお祝いの言葉となってしまいましたが、

ブログなんかやってる暇があるなら、

自分のプロの技を磨けっ。

という、錯綜の声をききながらも、

新入社員の諸君。

明るい未来を作るのは君たちだ。

僕、河童も陰ながら応援する。

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