くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「心を整える。」長谷部誠

2013-04-23 20:52:24 | 芸術・芸能・スポーツ
 本校図書室に昨年ポプラディアを配架したのですが、それ以前の百科事典を調べたところ、最新が昭和57年発行という恐ろしい状況。思わず同僚に愚痴ったら、
「あ、僕、まだ生まれてません」
 と言われちゃいましたよ……。
 で、この先生がサッカー日本代表の長谷部に似ていると評判なんです。とはいえ、わたくしサッカーには全く興味ないもんですから、「ふーん」くらいに思っていました。
 それなのに、つい買ってしまった「心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣」(幻冬舎)。
 でもって、これがすごくおもしろかったんですよ。
 わたしはビジネス書はほとんど読みません。この本の造り(特に帯を見ると)、自己啓発系ですよね。で、そういう本に特有の自慢話が、嫌いなんです。
 が。
 繰り返します。この本はおもしろかった。明日から中学生に片端しから声をかけて読んでみないかとすすめたいほど。とりあえずコピー取って、掲示板に貼りますが、うううん、どの項目を紹介するか迷う!
 自分でいちばん印象深いのは、「眼には見えない、土台が肝心。」ですね。なんだか相田みつをみたいなタイトルですけど。こういうエッセイを、書けるサッカー選手がいるのか、と非常に驚きました。
 スポーツトレーナーの清水さんという方を紹介するところから始まります。後段になると、陶芸に誘われる話題が出てくる。長谷部さんの作った茶碗を見て、陶芸家の先生は「芯がしっかりしている。ぶれない子だね」とおっしゃる。どうしてそう思うのか。「高台を見てほしい。飾り気がないけれど、すごくしっかりしている」
 こういうエピソードを自分で語るのは、実は難しい。本文に何度か「上から目線にならないように」気をつけていると書かれていますが、そのさりげなさが文章を魅力的にしています。
 自分自身の時間をしっかりとるとか、迷ったときは難しい道を選ぶとか、読んでほしい部分が本当にたくさんあるんです。
 多分わたしは、この本を手に取った人とは入り方が全く違う(筆者を知りませんからね)と思うんですが、いやー、もう語りたくて仕方がない。
 ということで続きます。


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