くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「15歳の短歌・俳句・川柳」その2

2016-06-19 19:23:48 | 詩歌
 文香さんのエッセイには、夏井いつきさんが坪内稔典さんの短歌を一部伏せて授業に用いたエピソードも紹介されています。
   がんばるわなんて言うなよ草の花
 可憐な句ですね。おもしろかったので、文香さんの句集「君に目があり見開かれ」(港の人)を買ってみました。
 でも、解説なしだと自分の読みでいいのかどうか不安を感じます。
 授業ではエピソードとか語句の説明とかはしますが、ニュアンスをうまく伝えられないわたし。
 印象的な句と、「15歳の短歌・俳句・川柳」の解釈とを比べて読み込んでいけば、このもどかしい思いを解消できるでしょうか。

 心に引っかかるものをもう少しあげてみます。
   人殺す我かも知らず飛ぶ蛍  前田普羅
   草の実や女子とふつうに話せない  越智友亮
   非常口の緑の人と森へゆく  なかはられいこ
   折れてくれ折れ線グラフなのだから  凡山進
 しかし、自分の書いた字ながら、時間がたつと解読が難しいところがあります……。
 最後に、ハンセン病の歌人明石海人の短歌を。
   父母のえらび給ひし名をすててこの島の院に棲むべくは来ぬ

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