くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「私が離婚した理由」近代文藝社編集部

2009-09-24 05:40:36 | 社会科学・教育
いろんな人の生き方や人生について興味があるので、367にあてはまる本はよく読みます。今回もそれ。「私が離婚した理由」(近代文藝社)。
この本のために原稿を募集し、五十点余りを採択したようです。
うーん、でも、応募原稿だと抽象的ですね。誰かがインタビューしてもっと気になる部分を掘り下げてほしいと感じました。わかりやすいものもあるのですよ。でも、夫の母親べったりだったことが離婚原因となる女性は、新婚旅行から戻って実家に行ったとき、
「淋しくて淋しくて……アイロンあてる物もないし」(途中略して引用。以下同じ)
と言われ、
「エプロンにでもアイロンしたら」と「返してやった」。
「つけ合わせにスパゲティ、ゆで卵、キャベツが喜ぶのよ。キャベツ、家にある?」と聞かれれば、「腹が立って」、
「生野菜は体に悪いからブロッコリーにするわ」と言い返す。最初から好戦的ですね……。
また、嫉妬深い奥さんに手紙をチェックされ、浮気を疑われた男性。「誤解のないように断りたいが、私はごく普通の男性であり、女たらしでも、プレイボーイでもない。酒を飲んでもはめをはずさないし、女性のいるスナックなどは息苦しくて苦手」とか言いながら、結末はこれだよ!
「一人になったいま、せいせいしている。やった! これから私は、結婚以来妻に隠し続け、偽名で私の元に電話や手紙を送ってきた若い恋人と、ようやく一対一で会うことができる。」 ふざけんな!
全体として、結構一方的な視点が多かったように思いました。でも、暴力を振るう男はよくない! 借金、女、相手の豹変も目立ちました。日本にいるときは紳士的だったのに、自国に戻ったらそれまで口にしなかった酒、タバコ、暴言、というハンガリーの人も強烈だった……。
結婚は生活だし、巡り会いは大切だな、と実感しました。

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