くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「明日は、いずこの空の下」上橋菜穂子

2014-12-01 21:08:48 | エッセイ・ルポルタージュ
 わたくし、このごろお疲れぎみでございます……。気持ちが入らないと文章を書く気にもならないんだなー、と感じました。
 この本も、すごく素敵な一冊なんですが、朝読書にと選んだらなかなか読み終わりません。集中できない……。
 でも、上橋さんが訪れた外国の様子を書いたパートが、素晴らしくおもしろいんです。特に、「ミスター・ショザキ」。アボリジニと日本人の血を引く彼は本当は「シオザキ」という名字。お父さんは毎日ドラム缶でお風呂をわかし、お正月には角松を作る。
 上橋さんは久しぶりに味噌汁を食べて、だしの味に強烈に反応をしてしまったといいます。
 様々な外国に出かけたことも描かれていますが、同行するお母さんがすごいパワフルで、感動してしまいます。
 トカゲの腹にある卵を食べたり、骨折していても旅を続けたり。
 文化の違いが浮き彫りになるような文章が多いのですが、イタリアで売っていた柿と、イランの明るさについての話題には目を見開くような思いでした。
 こういうお話を、もっと伺いたいですね。ちなみにカバー装画はお父さん(上橋薫さん)の作品ですよ。

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