くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「みすけん!」さかたき新

2013-07-15 05:48:06 | コミック
 書店で冒険買い。カバーのあらすじ(帯のミステリ作家の羅列)を読んで買ってしまいました。「俺は横溝正史の゛悪魔が来たりて笛を吹く゛やな」「乱歩の全集は読みごたえあるわよ」
 少女まんがで「悪魔が来たりて」ですかっ。いや、花ゆめコミックだからなまじっかの作品とは違うのかも。そう思いつつ読んだんですが。
 主人公千里の憧れの人影森くんが、「十番館の殺人」についていうんですよ。
「読んだことない奴いるのか ミステリ好きで」
 ……わたし、読んでいませんね。冷静に考えて、綾辻作品を読んだことが一度もないことに気づきました。「Another」を借りて読まずに返したし。あっ、「月館の殺人」は読んだか。(もちろん佐々木倫子のまんがで)
 そうやってみると、前半わたしの知っている本が全く出てこなくて、「葉桜」の話題でやっとほっとした次第です。
 ただ、さかたきさんとわたしは微妙に好みがずれているような。わたしは京極夏彦どうしてもダメだったので、それこそ「推理小説でそんなんありか」と思うと、他の本も読む気にならないんですよねー。
 あと、北森鴻が「裏京都」シリーズで登場するのも納得いかない(笑)
 しかし、ここに紹介されるのは、一般的なミステリファンは好きだろうとは思います。島田荘司、有栖川有栖、綾辻行人、湊かなえ、恩田陸、京極夏彦、クイーン、ヴァン・ダイン、キング、ハリス、アイリッシュ。
 もう二十年以上前、わたしはアイリッシュが大好きだったんですよ。当時文通していた京都在住の人が、学園祭で綾辻さんに会えたと興奮していたことを思い出しました。ホームズやクリスティも読みました。でも、わたしはいわゆる「新本格」が好みのわけではないのでしょうね。
 ミステリ研究会の面々が個性的でおもしろかったんですが、それ以上に本の話題ができる友達関係というのが楽しい。うーん、わたしはやっぱり誰かと本について語り合うのが好きなんでしょうね。
 だから、千里が影森くんといい雰囲気になるのは、わたしには添え物みたいな感覚でした。ごめん。


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