くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「ツバキ文具店」小川糸

2018-08-15 04:57:57 | 文芸・エンターテイメント
 鎌倉に行くと決めてから、ご当地ものの本を探してみました。
 「ビブリア古書店」とか「とめはねっ!」とか「海街diary」とかは既読なので、ネットで検索。トップに出ていたのが「ツバキ文具店」(幻冬舎)だったのでした。 
 うーむ……、わたし、小川糸は敬遠してきたのですが……とりあえず、借りてきました。

 鎌倉に住む雨宮鳩子は、祖母の店「ツバキ文具店」を継ぎ、代書屋の仕事も復活させます。
 お見舞いの手紙、借金を断る、親しかった友人への絶縁状、年賀状。祖母が文通相手に出した手紙や、カフェの娘のQPちゃんの書く鏡文字の入る手紙。
 「三島由紀夫レター教室」を思い出しました。
 隣家のバーバラ婦人や小学校教師の帆子、絶縁状を依頼してきた男爵など、登場人物も個性的です。
 鎌倉の町の名刹や人気スポット、おいしいお店も描写されています。(文庫化と同時発売でガイドみたいな本も出ましたね)
 鎌倉駅のホームから、飲食店の窓も見えました。
 カレーは食べなかったなー。レンバイと、近くのあんパンも気になっていたんですが。
 おはらいさんがかかっているお家も見かけましたよ。
 鎌倉ハムのウインナーがすごいおいしいので、買ってくればよかった……。