くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「S 最後の警官」小森陽一・藤堂裕

2014-03-01 21:33:22 | コミック
 昨日発売の十三巻まで一気に読みました。
 夫が買ってきて、無造作に積み上げてあったのですが、なぜだか一巻のシュリンクを破らないまま。一週間くらい我慢しました。(言えばいいんですけどね……)
 ドラマになるという話は、主演の向井理さんがボクシング指導の方から本格的にやらないかと誘われたとラジオで聞いていました。でも、わたしの神御蔵のイメージは彼じゃないなあ。どちらかというと、蘇我の方を演じてほしいような。
 ええ、わたくし、蘇我が好きなんでございますよ。クールに見えて熱い男です。十三巻が非常に気になるところで終わったため、発売が待ち遠しいです。
 思えば、夫が入院したときに読んだビッグコミックで、生まれた赤ちゃんに「一子」と名づける話(八巻収録)を読んだのでした。あれから、単行本がこんなに出て、ストーリーもずいぶん動いたんだな、という気がします。
 それから、意外と古橋さんが好きですね(笑)。樫尾も。犬好きですから。速田さんの過去にもびっくりしました。香椎さんも素敵だし、一子父(修平)も地味だけどいい。
 ただ、あのですね、女子があんまり魅力的じゃないような気がします。ヒロインはゆづるで、現在はスナイパーのイルマが存在感を増してはいますが。一番目立っているのは横川さんですかね。でも、個人的に好きな女性キャラは優子です。みんな、男性陣に比べるとエピソードが希薄だよね。
 正木が求めた美しい国のイメージは、同じ「美しい国」でも現首相とは正反対ですね。石巻でボランティアまでしていたという彼、どんどん存在感が増していきました。
 今朝テレビで、野菜を作るには、誰かの口に入るものだと自覚して、そこに愛情がなければならないといっている人を見ました。食べ物は人を作る。仕事って、そういう側面があるように思います。なにかを行うことが人を作っていく。その人のためになる。
 NPSは命を奪うのではなく、犯人を確保する。その姿勢は、犯人ではなくて被害者への愛情からであることが随所に描かれます。同じような経歴をもちながら、犯人への対峙の基本が違う神御蔵と蘇我。二人のこれからが楽しみです。
 あ、ところで、このマンガの読者の方はミクラス世代なんですか? 登場人物の年齢からいくと、もっと若いように思うんですけどね。