中共の属国に日本がなるのを阻止するためには、守りに徹するのではなく、逆に攻勢に転じるべきではないか。軍事的に対抗するのも一つの手ではあるが、それ以上に効果があるのは、中共国内で抑圧されている民衆と連帯するとともに、ウイグル、チベット、南モンゴルの後ろ盾となるべきなのである。そんなことを語ろうものなら、多くの人に嘲られるだろうが、それ以外の方法では、日本の独立を守り抜くことは難しいのである▼今の中国共産党が打倒され、民衆の手に権力が移行することでしか、凶暴な覇権国家に対抗する術はないのである。かつて大陸浪人といわれた人たちが辛亥革命を支援したように、中国人の民衆の側に立って活動する勇気が求められているのだ。「中国革命」が成功するかどうかが、我が国の命運を決めるのである▼中共の人口は14億に迫っている。軍事力の増強も著しい。しかし、漢人であっても恵まれているのは、1億にも満たない一握りであり、ジェノサイドによって抹殺されようとしている人たちも、何かのきっかけで立ち上がるはずだ。いくら人権問題で制裁を課しても、中共の姿勢を改めさせることは難しい。民衆がゼネストを行い、サポタージュして蜂起するような事態にならなければ、抑圧は強化されるだけなのである▼いかに中共であっても一枚岩ではない。民主派の民衆との連絡を強化し、内から壊すことを考えるべきなのである。中共とて世界の情報をせき止めることはできない。蟻の一穴天下の破れということが起こりうるのであり、それに私たちは協力し、支援を惜しむべきではないのである。
昨日の虎の門ニュースに出演したロバート・D・エルドリッヂ氏の発言は衝撃的であった。すべに尖閣諸島は中共の海警の海になっており、巡視船はお座なりにいるだけだというのだ。日本の漁船が操業するのを横目に、海警の船が領海内に居座っているのである。巡視船はそれを容認し、逆に日本の漁船に警告を与えている始末だ▼エルドリッヂ氏はそれだけでなく、尖閣諸島をめぐる動きで、日本が国際社会から孤立する危険性も訴えていた。このままでは中共が尖閣諸島を侵略し実効支配をすることになるとの見方を示すとともに、占拠されてから取り返すというのは、現状変更を危険視する国際社会の理解を得られるのは難しいからだ。2018年に創設された陸上自衛隊の水陸機動団も、奪い返すというのが主眼となっている。それよりも奪われないようにすることが大事なのである▼1972年に日中平和友好条約が締結されて以降、我が国は中共と事を構えることを避けてきた。交流が進めば、敵対的な関係は解消されると信じていたからだ。現実はそうではなかった。中共による日本侵略は目前に迫っている。日本国内に住む100万人ともいわれる中国人は、中共による国家動員法の縛りがかかっている。いざという時には、中国共産党の命令に従わなくてはならないのである▼エルドリッヂ氏が指摘するように、危機は刻々と迫っている。日本を守り抜くためには、最後の砦である自衛隊、警察が前面に立たなくてはならない。そして、有事において私たち日本国民が何ができるかを、今から考えておかなくてはならず、日本国民は一致団結すべきなのである。
保守派のネット言論も千差万別になってきた。最初は2チャンネルやブログなどで金儲けと無関係であった。ユーチューブが普及するようになり、それを職業にするプロが出てきた。本を書くよりも商売になるというので。猫も杓子もユーチューバーに変身した。情報は限りなくただに近くなるといわれていたのに、有料化して囲い込むのが普通になった▼耳目を集めるためには、センセーショナルなことを話題にせざるを得ず、アメリカの大統領選挙をめぐっては、保守派同士で泥仕合が行われた。ジャーナリストには多くの誘惑があることは否定できない。生活が安定していないこともあり、金銭的な援助をしてくれるパトロンが現れれば、ペンを曲げることだってあるだろう。そして何よりも、自分の意見が重んじられ、評価されて、言論人としての地位を獲得するのに汲々とするのが定番である▼高橋洋一氏や有本香氏のような立派な言論人もいるにはいるが、保守派のネット言論の圧倒的多数は、名も無い者たちなのである。自分だけが情報に接しているかのような物言いをするわけではなく、コモンセンスのある常識人である。現実を無視し、極端なイデオロギーの信者とは無縁な冷静さを保っており、極端な主張に与しない。かろうじて日本が安定を保っていられるのは、そうした人たちがネットに書き込んでいるからであり、いうまでもなく無報酬で、国の行く末を案じているのである。