東日本大震災の被災地では一時期、治安が乱れて大変なことになったといわれるが、ボランティアで福島県にやってきた男が、女子高校生に強姦致傷を働き、5月13日に福島地検に起訴されていたことが明らかになった。つい先日、仙台市の友人と電話で話す機会があったが、津波の被害が大きかった多賀城市では、スーパーや書店のレジが持ち去られるという事件が相次いだという。警察に駆け込んだらば「あなたの店で80件目の被害届けです」と言われたとか。さらに、石巻市では、見知らぬ者たちが出没して、外を歩くのも危険な状態だったともいわれる。福島県警では、福島原発の影響で立ち入りができない地域に監視カメラをつけることにしているが、国が戒厳令を布くことができないために、混乱が増大してしまったのではないか。警察、自衛隊にしても、災害救助に奔走しなければならず、そこまで手が回らなかったはずだ。本来であれば、自衛隊が銃を手にして、警備にあたるのが当然なのである。混乱に乗じて犯罪を働く者たちに対しては、断固たる処置を講じるべきだ。責任逃ればかりしている民主党政権に、それを望むのは所詮無理だろうが。
ブログ「草莽隊日記」の執筆者、峰たけしの『先人に学ぶ憂国の言葉』 (長崎書店・神田神保町1-18-1) が全国の書店で発売中。