草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

危機を直視せず「冗談の種にする」マスコミを嗤う!

2018年09月24日 | マスコミ評

ネットとマスコミは対立しているが、最終的に軍配はネットに上がるのではないだろうか。現状を追認するだけのマスコミは、危機意識を持ったネットによって、冷笑され、フェイク報道を暴露されているからだ▼清水幾太郎の『現代思想入門』を手に取って、かつては左翼の側がマスコミを厳しく批判してしていたことを、改めて再認識した。清水がブンド全学連の同伴者であった時代であり、昭和34年に出版された、転向する以前の著書である。現代人はマスコミの影響下にあるとの見方を示したのだった▼「日々、新聞やラジオは、購読者や聴取者が直接に接触することを得ない多数の事件のうちから少数の事件を選び出して、これを彼等に示している。彼等の住む環境の構造を作って見せるのである。更に、マス・コミュニケーションは、これ等の事件の意味について一定の解釈を与える」と書いたのだった▼そこで清水はマスコミの限界を指摘した。「この顧客は思想的な方向へ進み出るのを避けようとする無意識的傾向の持主であることを考えれば、資本主義社会のマス・コミュニケーションが私たちの傾向を逆撫ですることは最初から不可能であるか、或は甚だ困難である」述べたのである。あくまでもマスコミは「心理の表面を動揺させる」ことしかできないからだ。差し迫った危機を、それこそ「冗談の種」にしてしまうのである。今は左翼ではなく、ネットの中心である保守の側がそれを問題視しているわけだから、時代は大きく変わったのである。

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