草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

退役軍人の暴動は中国共産党支配を揺るがす大事件だ!

2018年10月12日 | 国際問題

退役軍人がデモを行って、治安当局と衝突しているのはネットにも動画がアップされており、本当のことらしい。習近平体制も風前の灯なのだろうか。秘密警察と収容所で弾圧するのが、全体主義国家お得意のやり方である。しかし、軍隊が暴動を起こすというのは由々しきことであり、蟻の一穴から中共がひっくり返ることもありうる。そうなれば革命である▼ハンナ・アレントは『全体主義の起源』において、全体主義は「人間の限りない複数性と差異をあたかもすべての人間が一個人であるかのように組織することを目指している」と書いている。マーガレット・カノヴァンも『ハンナ・アレントの政治思想』(寺島俊穂訳)で引用しているが、全ての人間が一つの方向を見て、複数性と差異を放棄するのは、イデオロギーが機能していることが前提である。それを今の中共は失ってしまっているのだから、いつ体制が崩壊しても不思議ではないのである▼どこの国であるとも、軍人は国民から尊敬されている。いざという時に命を投げ出す者たちであるからだ。退役軍人が騒ぎ出すというのは、よほどのことである。彼らは武器の操作にもなれており、現役の軍人とのネットワークもあるはずだ。汚職や腐敗の撲滅を優先させ、それで国民の支持を得ようとした習近平は、虎の尾を踏んでしまったのではないだろうか。アメリカとの貿易戦争、そこに国内の騒乱ということになれば、体制維持は難しくなるのではないだろうか。

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