草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

石原慎太郎が乱を好むのは共和論者であるからだ!

2012年10月31日 | 思想家

 石原慎太郎には裏切られたような気がしてならない。自民党と組まないということだけではなく、マスコミから脚光を浴びて生きてきた人間は、やっぱり目立った場所に立ちたいのだろう。石原は三島由紀夫が危惧していた通りであった。それも日本が一番危機的な状況のときに、政治の潮流を捻じ曲げようとしているのだから、あまりにも自己中心で姑息である。自民党は遠くない将来に、真の保守政党によって、取って代わられるべきだろう。しかし、当面は疫病神の民主党政権を打倒するのが先なのである。三島は石原との対談(「守るべきものの価値」・『月刊ペン』昭和44年11月号)で、日本人が守るべき伝統価値の中心として、「伝統なんかたった一つ守ればいいんだ。絶対守らなきゃあぶないものを守ればいいんだ。守らなきゃたいへんなものを。そうすればほかのものは、たいていだいじょうぶですよ」と天皇絶対を挙げた。これに対して石原は「座標軸をはずしたっていいんじゃないですか。はずしたほうがかえっていいんじゃないですか」と反論したのである。この一言に三島もエキサイトして、「いやいや、ぼくは君みたいな共和論者じゃない」と応酬したのだった。その当時から石原は、少しも変わっていないのである。三島が天皇絶対にこだわったのは、命よりも大事な価値が存在し、そこに身を捧げることの大切さを説いたのである。個人レベルで物事を判断する石原とは、価値観として対局に位置した。三島が自刃して42年目を迎えようとしている。三島由紀夫の壮絶な死の意味を、もう一度私たちは思い起こすべきだろう。


政治 ブログランキングへ

               ←三島由紀夫を再評価すべきだと思う方はクリックを

 にほんブログ村 政治ブログ 政治評論へ
にほんブログ村     blogramで人気ブログを分析


コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 予算委員会も開けない民主党... | トップ | 安倍総裁が野田首相を軽く一... »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (辞めると言って辞めない菅直人)
2012-10-31 16:31:30
トップが責任逃れをするタイプだと、下の人間も同じようになってしまうわけだが、「大変だ、大変だ」と騒いで逃げた反原発主義者の菅直人を、原発を故意にそのままにしたかどうかの追求がまっているから、在野で冷や飯を食いたくない民主党はできるだけ引き伸ばし、辞めると言って最後まで辞めない野田総理。

野田氏は、M党内から期待されているのだろうが、日本人と日本国はますますガタガタになるから、個人プレーの石原氏は彼らをどこまで追いつめることができるか・・・である。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

思想家」カテゴリの最新記事