草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

「ルックイースト」で日本を手本としたリー・クアンユーの死を悼む!

2015年03月30日 | 国際問題

シンガポールの建国の父で、元首相のリー・クアンユーの国葬が昨日行われ、日本からは安倍首相が出席した。親日家で「ルックイースト」政策を推進したことに象徴されるように、国づくりで日本に手本にした。華人であったがために、同じ儒教文化圏に属する日本への親近感があったといわれているが、それ以上にプラグマティストであったような気がしてならない。イデオロギーで決めつけずに、物事を判断する能力があったのではないだろうか。シンガポールを統治した日本への反感は隠さないものの、戦後の日本経済の著しい発展の背景を理解し、それをシンガポールの繁栄に役立てようとした。リー・クアンユーの『目覚めよ日本』では、日本のよさをいくつか紹介している。「自分の手がけている仕事にその身を捧げ常に最善を尽くすのは、日本人の天性だと私は思うようになりました」「石油危機の直後に何度か日本を訪れた私は、日本人が省エネに取り組むようすを直接目にすることができました。今度もまた細かいところまで完璧に心を配り、緊密なチームワークによって驚くべき成果を上げていました」「日本が経済大国の仲間入りを果たしたのは、一意専心の決意、細やかな気配り、チームワーク、そしてどんなにつまらない仕事でも全力を尽くさせるような労働意欲の創出があったからです」「公害が問題となるずっと以前に先手を打つことができたのは、先進国とりわけ日本の通ってきた道に沿って歩んできたからです」「これほど自由でありながら、自己規制された社会は、世界でも日本だけかも知れません」。20世紀の後半からそれに翳りが出てきたとしても、根本においては変わりがない。リー・クアンユーが指摘したよさが日本の国柄なのであり、私たち日本人はそれを守り育てるべきなのである。

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