草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

害虫のマスコミに刺されれば「発熱」すると書いた辻まこと!

2020年07月25日 | 思想家

マスコミは騒ぎ過ぎだ。新型コロナウイルスの日本での死者は、欧米と比べると格段に少ない。警戒は続けなくてはならないが、事実にもとづいて議論すべきなのである▼誰よりも山を愛した孤高な詩人、画家であった辻まこと。父は辻潤であり、母は伊藤野枝であった。父は虚無主義者で餓死し、母は関東大震災の際に、アナーキストの大杉栄と共に、権力の手先によって虐殺された。その辻まことが「虫類図鑑補遺」(「歴程」掲載)で「マスコミ」について虫の絵を描いただけでなく、文章も残している▼「なんにでもワク羽虫の一種で、耳をすませるとブーンという雑音で存在がたしかめられる」として、マスコミが危険であるのは「普通の健康体ならさして害もないが、病人、婦人、子供などは時としてこれによる発熱現象が見られる」ことだというのだ。「ある地方では、栄養になる善い血を配ってくれる益虫だと信じている。馬鹿な!」と皮肉ったのである▼辻まことが作品を発表したのは、戦後一時期出ていた日本アナーキスト連盟の機関紙「平民新聞」や「虚無思想研究」であり、それ以降は「図書新聞」や詩の同人誌「歴程」、山の雑誌「アルプ」であった。同調圧力に屈することがなかった辻まことからすれば、マスコミは害虫に他ならなかったのである。何度でも言う。マスコミに踊らされてはならないのである。


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