参議院に初登院した重度障害者の木村英子、舩後靖彦両議員の姿には力強いインパクトがありました。
頸椎損傷の木村さんは障害者の社会進出を拒むものには「物理的なバリアーだけでなく認識のバリアーもある」と。ALS(筋萎縮性側索硬化症)の舩後さんには、病状が進んで絶望に沈む人たちに「不安に押しつぶされそうな人を勇気づけられる」(朝日新聞8月2日)
あらためて「れいわ新選組」のたたかいは見事でした。人々の浄財を基にした活動は、市民運動の模範、原点です。
わたしは、れいわ新選組にはこれまでの単発、一過性で消えていった多くのミニ政党の類には当てはまらない運動体に発展していくような可能性を感じています。
有効に活用した特定枠
2議員の当選は、今回から始まった「特定枠」を使ったもの。特定枠は自民党が合区対象県の現職を救うための党利党略でつくった制度。特定枠候補は個人の演説会や選挙活動は禁じられているというまことに妙な枠組みです。特定枠を使った政党は、言い出しっぺの自民党の他はれいわ新選組と労働者党の3つ。自民党は思いの通りに特定枠で2人の議員を当選させたがまさか、れいわのような応用をされるとは予想もしていなかったでしょう。
国会以外の地方議会でも、課題はあってもバリアフリー化の波は進むと思います。「地方の本会議場をバリアフリー化しているのは早大マニフェスト研調査で、17.8%で2割も満たない」(読売新聞8月2日)
ともあれ現代を生きる不安な気持ちのわたしたち、ポポロさんたちに少しでも勇気を与える行動を示してくれた、れいわ新選組に礼を言いたい気持ちです。
【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔
れいわの2議員が初登院 参院選を受けた臨時国会召集
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