ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

河童忌

2010年07月24日 | 教育・文化
きょう7月24日は芥川龍之介の命日。
朝日新聞の「天声人語」で思い出させてくれました。
“人語子”は、最後の7行で次のようにまとめています。

「・・龍之介は、人が自然を愛するわけを『自然は我我人間のように妬(ねた)んだり欺いたりしないからである』と言っていた。平たく言えば、無心の安らぎということか。きょうはその芥川が命を絶った河童忌。人界の暑苦しさにうだりながら、梓の流れを瞼に呼びさましてみる」

人間社会の嫌な面を風刺的に描いた「河童」は、彼の代表作のひとつ。誰が命名したのか河童忌も「河童」からでしょう。
忌日の昭和2年(1927年)7月24日は雨は降っていたが、やはり今日のように暑い日だったという。行年36歳。最近知った上州の小説家、金鶴泳の自死が46歳、龍之介はそれより10歳早い。
金鶴泳は「絶望的心情に陥る時、そこからの解放を約束するものとして・・自殺が心の支えになる」と述べていましたが、時代の流れとのギャップに嫌悪した龍之介も、きっと同じような心情だったのかもしれません。
合掌
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