私の関心は空間線量(外部被曝)から食の線量測定(内部被曝)に移っています。連日、国の暫定規制値(1キロ当500ベクレル)を超える食品汚染は後を絶ちません。この暫定規制値とやらも、まゆつばものです。原子力安全委員会がICRP(国際放射線防護委員会=原発容認団体)の勧告に基づいて設定したアバウトな基準。あくまでも「暫定」とはいうものの、おそらく長い長い暫定になりそうです。
遅れている給食のベクレル検査
現在の食の検査はサンプル数がきわめて少ない。子どもたちの給食が不安です。汚染検査を実施しているのは、福島、宮城、茨城、群馬、栃木、千葉、埼玉、東京、神奈川の1都8県約80市区町村で全体の2割にすぎない。8割は何もしていない後手後手の状態。「東京、神奈川など財政的に豊かな自治体での実施が目立つのに、最も検査の必要な福島では、検査機器の納入が遅れていることなどから6市町村でしか行われていない」(「社会新報」11/23)
食品測定にチャレンジ
早速、入手したベラルーシ製ガイガーカウンター、PKC-107を使って、パック入りのロースハムを測定してみました。大きなガイガーミュラー計数管が2つ付いているバイクで言えばツインキャブタイプのようなパワーを持つ機器と期待しているのですが・・。
放射線は時間、空間によって濃度にばらつきがあり線量の上下幅が激しい。最初は5回測定し100ベクレルの値になった。もう一度5回測定するとなんと580ベクレルまで上がった。3度目5回測定、ファイナルアンサーでありゃ?0ベクレル・・???。とりあず今日のところはこれでお開きにしました。
内部被曝で精度の高い数値を得るのは難しい。確かに個人が放射線量を測定することに疑問視する批判的な意見もあります。安価な簡易ガイガーでは厳密な数値は得られないからかもしれません。しかしそれでも一般市民が関心をもつことが今必要だと思うのです。たとえおおまかな数値であっても絶対情報が少ないだけに、自分で確かめてみたい。PKC-107は弁当箱のようなガイガーですが、なんとか使いこなして、みなさんにまたご報告できらたと思います。
ベラルーシは汚染先輩国
ベラルーシの製品がわが家に入ってきたのは初めてです。ちなみにベラルーシとはどんな国か調べてみました。人口約1000万人、面積は日本の2分の1。チェルノブイリ原発事故の影響では国土の23%が汚染。心臓を中心に奇形児が多く「15~20%の子どもたちが五体満足だが・・何らかの障害児多い」との医師の報告もあります。 それだけに測定器製造についての取り組みも早かったのでしょう。
おススメの一曲FRYING DUTCHMAN humanERROR 京都のバンド。ちょっと品はありませんが、良く勉強したメッセージです。長いですがお聴きください。歌われているように本当の今年の流行語大賞は「ただちに人体に影響はありません・・」でしょうね(笑)