ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

スマートグリッドでエネ新運用

2011年06月05日 | IT関連

早起きは三文の徳。

土曜の5時(TBSラジオ)『麻木久仁子のニッポン政策研究所』で「スマートグリッド」が取り上げられていた。ゲストは高橋洋氏(富士通総研、森内閣時のIT担当主幹)

スマートグリッド(Smart Grid)とはITを活用して電力の需給の効率をめざす電力網。つまり電力を賢く(スマート)につかいましょう、という意味だ。

一般の商品と違って電気代は、価格が表示されていない。スーパーでじゃぶじゃぶ買物をしてレジではお金を出さず、いくら使ったかもわからず1カ月後に請求書を見て「ああ、こんなに使用したのか」というのが今のシステム。夏場ピーク時の電力に注意しろといわれても情報が与えられていないので節電の本当の意味さえよくわからない。

スマートグリッドの方法として、スマートメーターの普及が挙げられる。電力の使用状況が確かめられる=可視化することができれば、節電、省エネ、コスト削減が急速に進む。また自分の家のソーラーが、天候がわるく電力が弱くとも、晴れている地域に住む十分電力のある他の家から融通してもらうことも可能になる。

すでにスマートメーターは欧州では普及していて、イタリア、スウェーデンでは全家庭に設置されているという。電力源(会社)も選べるようになっている。

こうしてみると日本の電気をめぐる状況は遅れていた。電力会社の寡占状態で固定化され、その経営は無謀な原子力開発で明らかのように強権的な国策下で推し進められてきた。いまこそ柔軟な賢い(スマート)エネルギー政策の見直しが求められる。「スマートグリッド」の技術に期待したい。

山路徹をめぐって大桃美代子との不倫騒動で一時消えかかった麻木久仁子だが、彼女の歯切れのよさ、論点把握のよさは捨てがたい。これからもがんばってほしいと思う。

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コメント (5)
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