ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

したたかな「週刊新潮」 もっと謙虚に

2009年04月16日 | 研究・書籍
本日発売の「週刊新潮」4/23号。
新聞下三段広告で「朝日新聞阪神支局襲撃事件」の
一連の「スクープ」記事について

>「週刊新潮はこうして「ニセ実行犯」に騙された。
>本誌はいかなる「間違い」を犯したのか。

まず、おやっ?と思ったのは「間違い」の部分にカッコが
付いていることだ。
本当に間違いと思うならカッコは要らないはずだ・・。
そう思いながら、本誌実物に目を通してみました。

早川清編集長名の長い記述。
>本誌はいかなる「間違い」を犯したのか。手記が誤報で
>あったことを素直に認めお詫びするとともに経過を詳ら
>かにする。

やはり「間違い」としてカッコが付いている!
刑務所内から発信された告白文、編集部との文通交信など
克明に掲載までの経過が書かれている。
しかし、ニセと分かってしまっているだけに途中から読み
続けるのがおっくうになってしまった。
要するにどう考えているのだ!

>最大の原因は裏付け取材不足。虚言を見抜く眼力なく深く
>恥じ入る。
>取材を徹底させて今後ますます積極的に報道することを
>期待している。それこそが読者の信頼を回復する最善の道
>であると確信している。

誰に向けて発しているのだろうか。
これでは、まるで自社の編集部内で編集長が部下の編集員に
訓示してしるかのようにしか感じられない。私の読解力が
乏しいせいなのだろうか。

それにしても、全体に威張ったような記事内容だ。
また広告見出しでは「謝罪」の臭いは一切出さずに「騙された」側
の被害者記事として、これをまた「売り」にしているようにも。
したたかな「週刊新潮」。

「週刊文春」と並び、これまで好きな週刊誌のひとつだっただけに
ガッカリだ。
週刊誌の長期凋落傾向は好ましくありません。
わたしは常々、週刊誌ジャーナリズムを大切なメディアの一角と
思っているだけにこの件、残念でなりません
コメント
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