弁慶号蒸気機関車です。
日本の鉄道史、そして北海道開拓史のマイル・ストーンと言ってよい蒸機 7100型です。
北海道の鉄道はこの7100型蒸気機関車と幌内線によってスタートしました。
幌内線鉄道計画は7100型と同じアメリカ人土木技術士 クロフォードが中心となり進められました。
小樽総合博物館入り口正面にはクロフォードの銅像が展示されています。
小樽総合博物館の記事はこちらから。
アメリカ・ピッツバーグの“H.K.PORTER&Co's ”で製作され、7100型1号機が「弁慶」とされています。
7100型は1号機から順番に「義経」「弁慶」「比羅夫」「光圀」「信宏」「静」と和名が6両に命名されました。
*全8両のうち、2両は和名の命名はされなかったそうです。
機関車製造番号に関しては、失われた記録や研究家諸説などがあり、一時紛糾したようです。
「栄光の日本の蒸気機関車」という書籍には、7101号機→「弁慶」 7105号機→「義経」 7106号機→「静」 と説明されています。
北海道開拓史の黎明期でもあり1880年製造の7100型蒸気機関車に関する詳細な資料などはあまり残されていなかったのでしょう。
今日、私たちが鑑賞することの出来る7100型蒸気機関車は、「てっぱく」の本機弁慶号、北海道小樽市の総合博物館の「静号」そして梅小路蒸機機関車館現京都鉄道博物館に動態保存されている「義経号」の3機です。
130年以上も昔に製造されたアメリカの蒸機を当時のオリジナルの姿で観賞できることは素晴らしいことだと感動します。
このあたりが、アメリカン・ウエスタン・スタイルのハイライト!
「ダイヤモンドスタック」と呼ばれる火の粉を撒き散らさないように考えられた特徴的形状の煙突
「オイル・ランプ」「カウベル」そしていかにもな形状の「排障器」などです。
シリンダーなどもピン・ストライプ(にしては太すぎますか?)の入ったお洒落な装飾が施されています。
こういうデザイン・センスって日本からはなかなか出ないのかなぁ~って思います。
格好良い!と感心します。
日本語の縦書き感覚じゃ無理でしょう?
130年以上も昔の話ですからね。
細いボイラーですが、そのひ弱さを感じさせない「ワイルド感」溢れる全体的デザインとなっています。
部分的に見ると「華奢な」印象をも受けるクロスヘッド。
先の1号機関車のような金属の活きている地肌感は残念ながらペイントで隠されてしまっています。
良く見ますと動輪の上部にはフェンダーというかカバーが掛けられています。
動輪にはお洒落なラインがペイントされています。
ピン・ストライプを操るBMWのアルピナを想わせるセンスです。
これ、展示用のおめかし姿ではないのです!
現役営業時の写真(モノクロ)を見たことがありますが、働いている姿もまさにこのままの姿でした。
北海道の開拓地を走るこの姿は輝かしい未来を思わせるものであったでしょう。
びっくりです。
キャブ横にはナンバープレートの代わりに取り付けられた「BENKEI」のバッジ?
これも現役当時の写真を見る限り「オリジナル」であります。
キャブ内は小さなボイラーのお陰もあって居住空間は快適そうです。
ゲージ類やバルブ類はシンプルです。
蒸機分配器のような装置は無さそうです。
テンダーに書き込まれた愛称の「辨慶」
これに関しての記述は見たことがありませんがおそらく北海道史の著名な方の揮毫によるものではないかと勝手に想像します。
どう見ても「普通の筆」ではないですよね。
リベットのラインを見てください!
機械打ちとは異なる職人仕事の温か味を感じさせる仕上がりです。
7100型蒸気機関車の説明パネル
非常に複雑な経歴をもつ蒸機なのですがスッキリとまとめられています。
日本の鉄道史、そして北海道開拓史のマイル・ストーンと言ってよい蒸機 7100型です。
北海道の鉄道はこの7100型蒸気機関車と幌内線によってスタートしました。
幌内線鉄道計画は7100型と同じアメリカ人土木技術士 クロフォードが中心となり進められました。
小樽総合博物館入り口正面にはクロフォードの銅像が展示されています。
小樽総合博物館の記事はこちらから。
アメリカ・ピッツバーグの“H.K.PORTER&Co's ”で製作され、7100型1号機が「弁慶」とされています。
7100型は1号機から順番に「義経」「弁慶」「比羅夫」「光圀」「信宏」「静」と和名が6両に命名されました。
*全8両のうち、2両は和名の命名はされなかったそうです。
機関車製造番号に関しては、失われた記録や研究家諸説などがあり、一時紛糾したようです。
「栄光の日本の蒸気機関車」という書籍には、7101号機→「弁慶」 7105号機→「義経」 7106号機→「静」 と説明されています。
北海道開拓史の黎明期でもあり1880年製造の7100型蒸気機関車に関する詳細な資料などはあまり残されていなかったのでしょう。
今日、私たちが鑑賞することの出来る7100型蒸気機関車は、「てっぱく」の本機弁慶号、北海道小樽市の総合博物館の「静号」そして梅小路蒸機機関車館現京都鉄道博物館に動態保存されている「義経号」の3機です。
130年以上も昔に製造されたアメリカの蒸機を当時のオリジナルの姿で観賞できることは素晴らしいことだと感動します。
このあたりが、アメリカン・ウエスタン・スタイルのハイライト!
「ダイヤモンドスタック」と呼ばれる火の粉を撒き散らさないように考えられた特徴的形状の煙突
「オイル・ランプ」「カウベル」そしていかにもな形状の「排障器」などです。
シリンダーなどもピン・ストライプ(にしては太すぎますか?)の入ったお洒落な装飾が施されています。
こういうデザイン・センスって日本からはなかなか出ないのかなぁ~って思います。
格好良い!と感心します。
日本語の縦書き感覚じゃ無理でしょう?
130年以上も昔の話ですからね。
細いボイラーですが、そのひ弱さを感じさせない「ワイルド感」溢れる全体的デザインとなっています。
部分的に見ると「華奢な」印象をも受けるクロスヘッド。
先の1号機関車のような金属の活きている地肌感は残念ながらペイントで隠されてしまっています。
良く見ますと動輪の上部にはフェンダーというかカバーが掛けられています。
動輪にはお洒落なラインがペイントされています。
ピン・ストライプを操るBMWのアルピナを想わせるセンスです。
これ、展示用のおめかし姿ではないのです!
現役営業時の写真(モノクロ)を見たことがありますが、働いている姿もまさにこのままの姿でした。
北海道の開拓地を走るこの姿は輝かしい未来を思わせるものであったでしょう。
びっくりです。
キャブ横にはナンバープレートの代わりに取り付けられた「BENKEI」のバッジ?
これも現役当時の写真を見る限り「オリジナル」であります。
キャブ内は小さなボイラーのお陰もあって居住空間は快適そうです。
ゲージ類やバルブ類はシンプルです。
蒸機分配器のような装置は無さそうです。
テンダーに書き込まれた愛称の「辨慶」
これに関しての記述は見たことがありませんがおそらく北海道史の著名な方の揮毫によるものではないかと勝手に想像します。
どう見ても「普通の筆」ではないですよね。
リベットのラインを見てください!
機械打ちとは異なる職人仕事の温か味を感じさせる仕上がりです。
7100型蒸気機関車の説明パネル
非常に複雑な経歴をもつ蒸機なのですがスッキリとまとめられています。