テレビのワイド・ショーなどで「リレー・アタック」という犯罪の報道が目立つようになりました。
オーナーがクルマを離れている隙に、オーナーが持つスマート・キーが出す微弱信号(リクエスト信号というそうです)を近くに待機する者がトランスミッターなどの機材を使用し、オーナーのクルマに待機するもう一人に中継し、クルマにあたかもオーナーがそこにいるように錯覚させ、ドアーの開錠やエンジン・スタートをさせ走り去る…という新手の犯行です。
深夜オーナーの自宅内に置いてあるキーの微弱信号を拾ってガレージに置いてあるクルマを窃盗するというケースもあるそうです。
本来、1mほどしか届かない微弱信号(リクエスト信号)をトランスミッターなどの機材を使って中継する手口が「リレー・アタック」という名称の由来らしいです。
こうした車窃盗犯罪は、過去には「ピッキング」などによる開錠でクルマを盗む犯罪から盗難防止装置「イモビライザー」という装置で物理キーのコピーだけでは固有のIDが車両側とキー双方で合致しないとエンジンを始動出来ない装置に進化しました。
時代と共に電子装置は複雑となり、近年は「スマート・キー」と呼ばれるキーレス・エントリーをさらに進化させたキー・システムを搭載したクルマが主流となってきました。
複製・解読は不可能とそのセキュリティー性能の高さが自慢のシステムでしたが、この「リレー・アタック」は、そのシステムの盲点を突く新手の犯罪として注意喚起されています。
こうした事件報道をみて、過去の映画を思い出しました。
アナログ時代のクルマ・ファンには忘れられない大人気映画「バニシング in 60」*原題「Gone in Sixty Seconds」を思い出します。
1974年の作品で犯罪グループが窃盗予定のクルマの愛称、コードネーム「エレノア」と呼ばれる「Ford Mustang 」が物語の中心車です。
この時代は、ピッキングでドアーを開錠し直結でエンジン・スタートという手口でした。
この作品は犯罪を扱ったものですが、暴力や殺人などのダーク・サイドな面が無く、鮮やかな窃盗技術?と運転技術が中心に描かれたものでした。
26年後の2000年、先の映画のリメイク版として公開されたのがニコラス・ケイジ主演「60セカンズ」
リメイク版ですからストーリーは良く似ていますが、26年の時間を経てクルマのセキュリティーもすっかり様変わりしています。
しかし、デジタル技術がいくら進化してもそれを破る犯罪者のスキルも同時に進化しているわけです。
おそらく、「永遠のいたちごっこ」なのでしょう。
所詮、「デジタルは技術者の領域」 一方、「アナログは神の領域」といわれます。
どんなに高度なデジタル技術でもそれを創造したのは技術者だ…という一つの戒めのようにも思えます。
所詮は人間の「作り物」ってことです。
妄信しないことです。
例えば…ペットの話です。
可愛がっている愛犬、どんな条件下でも大好きな「ご主人様」を間違えますか?
面倒なIDやPassなど関係なく、ご主人様を判別しますね。
こうした面が「アナログは神の領域」と言われる所以でしょう。
*「う~ん、うちの犬はねぇ~」なんて声もあるかも知れませんが…
食べ物で誰にでも付いていってしまうワン君もいるらしいです。
先の「60セカンズ」が公開されて19年が経ちました。
相変わらずセキュリティー技術と犯罪者の戦いは続いています…
双方ともその中心は「人間」であります。
そんな中…アマゾンでこんなポーチを2個セットで購入しました。
そのサイズ感から想像すると、そもそもクレジット・カードやICカードなどの「スキミング防止」に作られたものではないでしょうか…
うちのハチ君のスマート・キー
心配性な私は、常に「予備キー」も携行しています。
写真の予備キーの姿はまるで魚のフォイル焼きみたいです。
予備キーをバッグに、もう一方をポケットに入れていますと、バッグをハチ君の車内に置いて、ドアーをロックしようとするとハチ君が混乱してしまいます。
そこで、予備キーを「フォイル巻き」にしてリクエスト信号が出ないようにしていました。
もちろん、これで十分だったのですが…“オシャレ感”はゼロですね。
そこでこのケースを購入してみました。*話題の商品ですから興味はありました。
価格は2個セットで¥1500弱でした。
写真赤矢印の「金色」に見えるポケットにスマート・キーを入れます。
気持ち的には手前のポケットに入れてしまいそうですが、そこでは信号をカットすることは出来ません。
信号をカットするということですから素材は金属で出来ているのでしょう。
肌触りも繊維質のものではありません。
顕微鏡で観察してみました。*赤矢印部分その状態が良く観察できます。
金色の布に見えた部分は金属光沢です。
多分、真鍮など金属を織ったものだと推測できます。
どうしてもそれを知りたければ、一部切り取って EDX(蛍光エックス線分析)で調べることが出来ますが…ケースを壊してまでする必要も気力もないので止めました。
ケース金色部分にスマート・キーを入れてみました。
本来、ICカードなどのカード類を格納する為に設計されているようなので、スマート・キーを入れると「モッコリ」してしまいます。
今後、事件が多発し報道が増えると、スマート・キーを格納するこうしたケースに注目が集まり、多くの製品が市場に投入されることでしょう。
多分、100均でも販売されるようになるかもです。
このような防犯グッズももちろん有効だと思います。
しかし、一番のポイントはこうした犯罪のターゲットとならないことだと思います。
こうしたアンダー・グラウンド・マーケットで市場価値があるのは、以前はランド・クルーザー、今ではレクサスなどが人気のようです。
同じ犯罪リスクを犯すなら高価格な人気車がよいでしょうからね。
うちのハチ君などは所詮、実用車ですしそうしたマーケットに需要があるとは思えません。
犯罪ターゲットとなるような高級車とは世界が違うので、それほど心配する必要はないと思います。
クルマはとりあえずとしても「車上荒し」には気を付けないといけませんね。
ついでにこの写真
何だか分かりますか?
面ファスナーの「硬いほう」の顕微鏡写真です。
フックのようなピンが無数に生えています。
これでもう一方の「柔らかいほう」に引っ掛けて固定するんですね。
顕微鏡の世界…遊びで見ている分には結構楽しいです。
オーナーがクルマを離れている隙に、オーナーが持つスマート・キーが出す微弱信号(リクエスト信号というそうです)を近くに待機する者がトランスミッターなどの機材を使用し、オーナーのクルマに待機するもう一人に中継し、クルマにあたかもオーナーがそこにいるように錯覚させ、ドアーの開錠やエンジン・スタートをさせ走り去る…という新手の犯行です。
深夜オーナーの自宅内に置いてあるキーの微弱信号を拾ってガレージに置いてあるクルマを窃盗するというケースもあるそうです。
本来、1mほどしか届かない微弱信号(リクエスト信号)をトランスミッターなどの機材を使って中継する手口が「リレー・アタック」という名称の由来らしいです。
こうした車窃盗犯罪は、過去には「ピッキング」などによる開錠でクルマを盗む犯罪から盗難防止装置「イモビライザー」という装置で物理キーのコピーだけでは固有のIDが車両側とキー双方で合致しないとエンジンを始動出来ない装置に進化しました。
時代と共に電子装置は複雑となり、近年は「スマート・キー」と呼ばれるキーレス・エントリーをさらに進化させたキー・システムを搭載したクルマが主流となってきました。
複製・解読は不可能とそのセキュリティー性能の高さが自慢のシステムでしたが、この「リレー・アタック」は、そのシステムの盲点を突く新手の犯罪として注意喚起されています。
こうした事件報道をみて、過去の映画を思い出しました。
アナログ時代のクルマ・ファンには忘れられない大人気映画「バニシング in 60」*原題「Gone in Sixty Seconds」を思い出します。
1974年の作品で犯罪グループが窃盗予定のクルマの愛称、コードネーム「エレノア」と呼ばれる「Ford Mustang 」が物語の中心車です。
この時代は、ピッキングでドアーを開錠し直結でエンジン・スタートという手口でした。
この作品は犯罪を扱ったものですが、暴力や殺人などのダーク・サイドな面が無く、鮮やかな窃盗技術?と運転技術が中心に描かれたものでした。
26年後の2000年、先の映画のリメイク版として公開されたのがニコラス・ケイジ主演「60セカンズ」
リメイク版ですからストーリーは良く似ていますが、26年の時間を経てクルマのセキュリティーもすっかり様変わりしています。
しかし、デジタル技術がいくら進化してもそれを破る犯罪者のスキルも同時に進化しているわけです。
おそらく、「永遠のいたちごっこ」なのでしょう。
所詮、「デジタルは技術者の領域」 一方、「アナログは神の領域」といわれます。
どんなに高度なデジタル技術でもそれを創造したのは技術者だ…という一つの戒めのようにも思えます。
所詮は人間の「作り物」ってことです。
妄信しないことです。
例えば…ペットの話です。
可愛がっている愛犬、どんな条件下でも大好きな「ご主人様」を間違えますか?
面倒なIDやPassなど関係なく、ご主人様を判別しますね。
こうした面が「アナログは神の領域」と言われる所以でしょう。
*「う~ん、うちの犬はねぇ~」なんて声もあるかも知れませんが…
食べ物で誰にでも付いていってしまうワン君もいるらしいです。
先の「60セカンズ」が公開されて19年が経ちました。
相変わらずセキュリティー技術と犯罪者の戦いは続いています…
双方ともその中心は「人間」であります。
そんな中…アマゾンでこんなポーチを2個セットで購入しました。
そのサイズ感から想像すると、そもそもクレジット・カードやICカードなどの「スキミング防止」に作られたものではないでしょうか…
うちのハチ君のスマート・キー
心配性な私は、常に「予備キー」も携行しています。
写真の予備キーの姿はまるで魚のフォイル焼きみたいです。
予備キーをバッグに、もう一方をポケットに入れていますと、バッグをハチ君の車内に置いて、ドアーをロックしようとするとハチ君が混乱してしまいます。
そこで、予備キーを「フォイル巻き」にしてリクエスト信号が出ないようにしていました。
もちろん、これで十分だったのですが…“オシャレ感”はゼロですね。
そこでこのケースを購入してみました。*話題の商品ですから興味はありました。
価格は2個セットで¥1500弱でした。
写真赤矢印の「金色」に見えるポケットにスマート・キーを入れます。
気持ち的には手前のポケットに入れてしまいそうですが、そこでは信号をカットすることは出来ません。
信号をカットするということですから素材は金属で出来ているのでしょう。
肌触りも繊維質のものではありません。
顕微鏡で観察してみました。*赤矢印部分その状態が良く観察できます。
金色の布に見えた部分は金属光沢です。
多分、真鍮など金属を織ったものだと推測できます。
どうしてもそれを知りたければ、一部切り取って EDX(蛍光エックス線分析)で調べることが出来ますが…ケースを壊してまでする必要も気力もないので止めました。
ケース金色部分にスマート・キーを入れてみました。
本来、ICカードなどのカード類を格納する為に設計されているようなので、スマート・キーを入れると「モッコリ」してしまいます。
今後、事件が多発し報道が増えると、スマート・キーを格納するこうしたケースに注目が集まり、多くの製品が市場に投入されることでしょう。
多分、100均でも販売されるようになるかもです。
このような防犯グッズももちろん有効だと思います。
しかし、一番のポイントはこうした犯罪のターゲットとならないことだと思います。
こうしたアンダー・グラウンド・マーケットで市場価値があるのは、以前はランド・クルーザー、今ではレクサスなどが人気のようです。
同じ犯罪リスクを犯すなら高価格な人気車がよいでしょうからね。
うちのハチ君などは所詮、実用車ですしそうしたマーケットに需要があるとは思えません。
犯罪ターゲットとなるような高級車とは世界が違うので、それほど心配する必要はないと思います。
クルマはとりあえずとしても「車上荒し」には気を付けないといけませんね。
ついでにこの写真
何だか分かりますか?
面ファスナーの「硬いほう」の顕微鏡写真です。
フックのようなピンが無数に生えています。
これでもう一方の「柔らかいほう」に引っ掛けて固定するんですね。
顕微鏡の世界…遊びで見ている分には結構楽しいです。