2020/8/25放送
世の光の時間です。いかがお過ごしですか。板倉邦雄です。今日は「この道についての騒動 その1」ということでお話ししましょう。
「この道」とはイエス・キリストの道のことです。この道が通る所には必ず騒動が起こるようです。使徒の働き19章です。
さてエペソの町にはデメテリオという銀細工人がいました。彼は銀で、大女神アルテミスを祀っている神殿の模型を作って商売をしている職人でした。しかも職人を何人も抱える元締めでもありました。元締めですから職人たちはもちろん同類の仕事をしている者たちに少なからぬ利益を得させながら自分も利益が入ってきていました。
ところが2年前からやってきたパウロという人物のイエス・キリストの道の宣伝によって商売は上がったりになってしまったのです。そこで銀細工人デメテリオは職人たちや同類の商売人を集めて演説しました。
「諸君、我々がこの仕事で金儲けをしていることはご承知のとおりだ。ところが諸君の見聞きしているように、あのパウロが『手で作られたものは神様ではない』などと言い腐ってエペソの町ばかりではなくほとんど小アジア全体にわたって大勢の人々を説得し、誤った道へ導いているのは許さん! これではお互いの仕事に悪評が立ち、利益になることはない。何よりも我らが守護神アルテミス様の神殿も軽んじられ、ひいては全アジアいや全世界が拝んでいるこの大女神様のご威光さえも消えてしまいそうなのだ!」
このデメテリオの大演説を聞くと、人々は怒りに燃えて手を挙げ大声で、「大いなるかな、エペソ人のアルテミス!」と叫び続けました。
さて、この騒動の発端は一言で言えば、金儲けを追求する人々の不満でした。私たちは生ける真の神と、富や財産という偶像の神に兼ね仕えることはできないのです。
イエス・キリストのことばです。
「だれも二人の主人に仕えることはできません。一方を憎んで他方を愛することになるか、一方を重んじて他方を軽んじることになります。あなたがたは神と富とに仕えることはできません。」
マタイの福音書 6章24節 (ルカの福音書16章13節)
(PBA制作「世の光」2020.8.25放送でのお話より )
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