2020/6/4放送
世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。ルカ福音書を順番に読んでいます。今日も引き続き、有名なマリヤの受胎告知の箇所です。
若く幼いマリヤがどうして受胎告知を「おことばどおり、この身になりますように。」(ルカの福音書1章38節)と受け留めめることができた(か)、その理由を探っています。
その最後のことは、マリヤに現れた天使ガブリエルが「主があなたとともにおられます。」ということばだったでしょう。マリヤの心には婚約者ヨセフの事を考えると、なぜ結婚直前の今なんだろうか、そして何よりも、なぜ私なのか、と神様に問い詰めたい思いがありました。何をどう考えてもわからないことだらけです。しかしただ一つ彼女にわかっていること、それはこの出来事の中で、主があなたとともにおられます、主がともにいてくださる、ということでした。
ここには神様がともにおられるのだ。自分が悪くて何かの罪を犯してしまって裁きの結果こうなったのではない。神様のご計画があり、神様が私のすぐそばにいて私を導いてくださっている。私は今、神とともにいるのだ、ということでした。この安心がマリヤの最初から最後まであったのだと思います。そしてこれら全ての「どうして」というマリヤの問いを胸にしまわせることばだったと思います。
今世界は新型コロナウイルスのことで大変な状況となりました。もしかすると聞いてくださっている方にも感染なさった方もおられるかもしれません。なぜなんだ。その思いを抱かずにはおれないただ中にも私たちに聞こえてくるのは、「主があなたとともにおられます。」ということばです。私たちはこの時も、たった一人でこの酷な状況を生きているのでありません。神様が一緒にいてくださる。ここにおいて私たちの心は安らぎ、問いを静かに胸にしまうことができるのです。神様はやがて夫となるヨセフにも現われてくださいました。ヨセフがマリヤを受け留めることができるように突き動かしたことばも「主があなたがたがともにおられる」ということばでした。マリヤの人生はこの後も人間的に見ると様々な不遇な人生を歩みます。夫ヨセフも早く亡くなったのではないか。何より息子イエス様は33歳で十字架につけられます。しかし彼女は、彼女の人生は、幼い頃になした自分のこの「おことばどおり、この身になりますように。」という信仰のことばによって生きて行くこととなります。私たちも今日、「主があなたとともにおられます。」と言うことのできる人生を神様とともに歩んでまいりたいと思います。
( PBA制作「世の光」2020.6.4放送でのお話しより )
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