世の光の時間です。お元気ですか? 安海靖郎(あつみ・やすお)です。
今日は、生き方を掘り下げてみるということについて考えてみたいと思います。ま、人の生き方にはいろいろありますね。
アメリカの精神医家が書いた『どうしたら幸福になれるか』という本の中で、ま、三つの生き方についてこんなふうに区分して紹介しているんですね。一つは人生野菜論とでも言ったらいいでしょうか。人は生まれて飲んで食べて眠って年頃になって結婚してそして歳をとって死んでいく。だから野菜のようにサラッと生きていけばいいんだって言うんですね。第二番目は、それとまるで反対のように、ま、人生ビジネス論とでも言ったらいいでしょうか。人生はとにかく競争だ。勝つことだ。社会は適者生存、強い者・勝つ者が生き残る。ま、これで頑張るって言う訳です。まあしんどい面もありますよね。三つめは人生芸術論と言ったらいいでしょうか。つまりこの著者が推賞する生き方ですけれども、人生というのは美術家が素材を見つけてそれに合った像をこつこつと彫っていくようなものだ。ま、そのためには自分という素材をしっかりと知ることだ。世界で唯一無比の自分という素材なんだという自覚を持つ。他と比較してコンプレックスを持ったり、ひがんだり、失望する必要はない。こつこつと着実に自分という像また目標に向かっていけばいいと、こう言う訳ですね。ほんとにそう思いますね。
えー、聖書の中にも、人生・生き方それを、陶器師が陶器を作る、---あのろくろの上でですね粘土から作っていく---、そんなふうに例えてもいるんですね。自分の一生、クルクル回っているようだけれども、実は形造られていく、しかもそれを形造ってくださる神様がおられる。そしてその神様はこんな神様だと。イザヤ書の40章という所に、こんなふうに書かれています。「あなたは知らないのか。聞いていないのか。主は永遠の神、地の果てまで創造された方。・・・疲れた者には力を与え、精力のない者には活気をつける。 若者も疲れ、たゆみ、若い男もつまずき倒れる。しかし、主を待ち望む者は新しく力を得、鷲のように翼をかって上ることができる。走ってもたゆまず、歩いても疲れない。」(イザヤ書40章28~31節) こういう神様が形造ってくださるんだって思う時に、疲れてしまったり行き詰まってしまったり思うようにならない事がある、いいえ、もう駄目だ!(とまでなっても)、でも、もう一度粘土からやり直してくださる、そんな神様がおられる、(とそのように)深くなる人生があるのではないでしょうか。
(PBA制作「世の光」2006.01.06放送でのお話しより )
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