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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■パンくずと小犬

2006年01月26日 | Weblog


 お元気でいらっしゃいますか。世の光の榊原 寛(ひろし)です。
 
 イエス様の公の生涯と言われる三年間の行動範囲はイスラエル全土に渡っていましたね。

 ある時のことでした。イエス様がエルサレムから地中海沿岸にあるツロ、あるいはシドンというこんな地方に行かれた時のことだったんですね。カナン人の母親がキリストに泣いてすがってきたんです。といいますのは、娘が悪霊に取り憑かれてひどく苦しんでいると訴えたんですね。ところがイエス様は彼女に一言もお答えにならなかったんですねえ。まああのそういうこともありまして、本当にもう一生懸命イエス様にすがる訳です。弟子たちは彼女のあまりのうるささにですね、「イエス様、あの女を帰してください、もううるさいんです。」と言ったくらいなんですねえ。そしてイエス様は彼女に向かってこう言いました。「私はイスラエルの羊たちのために遣わされてきたんです。子どもたちのパンを取り上げて小犬にあげることなどはしませんよ。」これはですね、異邦人であるカナン人の彼女にとってはとてもショックで、もう突き放されたようなことばだったんですね。異邦人のお前などの叫びには応えられないんだよって言うんですから。

 ところが彼女、そんなことではめげませんでした。彼女はイエス様に言いました。「イエス様、その通りでございます。でも、小犬でも主人の食卓から落ちるパン屑はいただくことができます。パン屑で結構です。おこぼれでいいんです。」とイエス様に食い下がるんですねえ。それを聞いたイエス様は、彼女に言われました。「ああ、あなたの信仰は立派だ。その願い通りになるように。」するとその時から、彼女の娘は直ったって言うんですねえ。

 さて、キリストを求めた異邦人のカナン人の女性は、実は私たち一人一人のことでないでしょうか。私たちは当然ながら神様の祝福や恵みをいただくことができるような義人でもなければ聖人でもない。選ばれた民でもなかったはずです。むしろ神様からは見捨てられ、神の怒りを受けて滅びに行く罪人の一人ではなかったでしょうか。しかしこの女性のように、イエス様をひたすら求め、謙虚に求める時、神様はイエス様によってその祝福を惜しみなくお与えくださるのです。母親の信仰に応えられたイエス様は、あなたの信仰による熱心な求めにも、豊かにお応えくださることのできるお方です。私たちが信じ切って神様を求めてイエス様に従っていくか、そこに祝福の鍵があるんだっていうことをぜひ知っていただきたいとそう思っています。

  (PBA制作「世の光」2006.01.26放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせて日曜日の朝、教会に行ってみましょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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このサイトは URL名として http://yonohikari.biblical.jp 
が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。




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