東条川松沢 油谷川 鉄門扉に土嚢
20日(火)午前3時過ぎ、激しい雨音に目が覚めた。台風15号の影響だ。5時頃には播磨南東部全域に大雨洪水警報が発令された。午前8時前に加古川本流の福田橋、河高地区の油谷川と加古川の合流点、そして多井田地区の闘龍橋、窪田地区の千鳥川と加古川の合流点辺りの増水状況を見て回った。すでに濁流となった加古川は水位が上がり、闘龍灘の下流の座の浜は水没寸前のところまできていた。
県庁へ向かう途中でも激しい雨に遭った。昼前に油谷川と加古川の合流点付近の民家の近くまで水位があがり、田圃が水没しているという連絡があった。午後2時半頃に県庁を出て加東市に向かう。東条川も増水しており、下流部の松沢地区の無堤防地域の状況を確かめる。小田堰あたりは道路が冠水していたようだ。加古川流域も回ってみた。闘龍橋東詰の畳屋さんは「月に2回も浸水とはかなわん」と嘆いておられた。また、河高の油谷川と加古川の合流点近くの工場と住宅がある住民の方は「また、水に浸かる。鉄門扉を閉め、土嚢を積んでいるが浸水を防げるわけではない。台風が接近してくるので心配」と、すぐ近くを流れる油谷川、すでに冠水している田圃を指さしながら話された。
増水の状況を現地で見ることも大事だが、加古川流域各地点に設置された監視カメラで水位のようすをケーブルテレビで見ることができるようになり参考になる。インターネットでも同様にライブ映像とグラフなどで水位や降水量を知ることができる。近年は増水するのが早くなったということも聞いており、こうした情報をいち早く入手できることは早めの対処、避難に結びつく。
県下では淡路をはじめ各地で豪雨の被害が出ている。台風接近はこれからなので更に警戒が必要だ。