百聞百見

ふじもと百男の政治活動日記

私学振興議員連盟調査②

2010年02月04日 06時44分22秒 | インポート

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 2月2日、前日の埼玉県に続いて、東京都豊島区にある鉄道高校と江東区役所を訪問した。

 学校法人豊昭学園「昭和鉄道高等学校」は全国的にも珍しい、というより鉄道高校という名のただ一つの鉄道交通産業へ進もうとする生徒の育成をめざした学校である。どこかで聞いたような名だと思っていたら、学生時代にこの近くに友人が住んでいてよくこの近くを歩いた記憶がよみがえってきた。少子化の進む中、私学は特色をどのように打ち出しながら経営を行っていくのかといった課題に直面しているが、鉄道高校には広く全国から生徒が入学し専門教育を受けているという。専門分野の指導にあたっているのは元鉄道会社などに勤務していた経験のある教師で、校内にある電車の運転シミュレーター装置など本物を使っての指導を担当していた。

 午後、江東区役所を訪問し学校選択制の実際や課題について教育委員会の説明を聞いて調査した。平成9年の「通学区域の弾力的な運用について」の通知を受けて、区域外就学等の承認を大幅に緩和、さらに平成14年度新入生から学校選択制度を実施しているという。区内には43の小学校と22の中学校があるが、入学生は指定校以外への学校への入学を選択できるという制度だ。その趣旨は、選ばれるという点から学校自身の特色づくりや活性化、公開性が高まるということ、保護者の多様なニーズに応えるということ、教師の意識改革を通した教育の質の向上がはかられる、といったことだった。地図を広げると、1キロ内に幾つもの小学校に行けるという地点があり、これでは校区の指定を頑なにやっていくのは難しいだろうと思った。また、アンケート調査の結果を見ていると、通学距離を基準に学校を決めている例が圧倒的に多く、教育活動や内容で選んでいるという例は少ない方だった。また、中学は部活動を基準にしている場合が多いということだった。江東区というか、東京の人口密集地での必要性から選択制導入実施という実情があったということもわかった。学校選択制には地域の実情、入学者数の学校間格差等の課題もあるようだ。それにしても東京の真ん中で学年の生徒数が一桁という中学校があったということに驚いた。こういう学校は少人数教育ができるということで却って選択制のもとでは入学者のねらい目かもしれない、という言葉もあった。

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 帰りのバスの窓から建設中の東京スカイツリーを撮影したもの。現在289メートルという看板が掛かっている。完成時には634メートルになるそうだ。

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