先日、神戸新聞の北播版に加東市に歴史ガイドボランティアの発足という見出しの記事が掲載されていた。いよいよスタートしたなという高揚感で記事を読んだ。
合併間もない加東市にはまだ歴史ボランティアガイドがなかった。歴史研究グループで堺市の歴史探訪をした時には、地元の歴史ボランティアガイドの案内で、丁寧な説明に満足した経験がある。また、お隣の加西市には小学生のボランティアガイドといった取り組みがなされていることも新聞報道で目にしていた。昨年、北播磨地域をカバーしている歴史研究グループの研修会で講師をつとめさせてもらった時の懇談でも、ボランティアガイドが組織化されていないのは加東市だけ、ぜひやってみたいという声も聞いていた。市内の歴史研究グループの中でも、そうした気運が盛り上がっていくなか、こうして実現への取り組みが動き出したことは素晴らしいことだ。
加東市には「世界に一つ加東遺産10選」をはじめ、古い歴史を伝えるものが数多くある。これらの価値をまずは市民自身が知ることから始まり、さらに情報発信し、訪れる人に対してきめこまかで心のこもった案内、説明ができるようにしていくことが、住民主体の地域資源の価値磨きということになるし、市民グループが主体となってこうした活動を展開し、行政が支援をし、民間にも連携を広げていくことで、地域全体の活性化にもつながる。
歴史ボランティアガイドの発足、これからの展開が楽しみだ。