百聞百見

ふじもと百男の政治活動日記

加速する「ご飯離れ」-おいしいご飯を食べよう

2009年07月10日 11時40分29秒 | インポート

 7月2日付神戸新聞に-「ご飯離れ」が加速-の見出しで、ひょうご食生活実態調査の結果が報告されていた。この見出しのあとに-が日本を壊す-と書いてほしかった。調査では、この5年間にコメの摂取量がさらに1割減ったということだ。男性よりも女性の減少割合が高く、また、都市部では週に一度も朝食でご飯を食べない人が4割を超えているという。過日開催された「おいしいごはんを食べよう県民運動推進協議会」での保田茂先生の講演でも日本人が食べるご飯の量は約50年前に比べて半分に減ってしまったということだったのに減少傾向はさらに続いているのかと思うと危機感がつのってくる。

 今年も1反2畝の田圃に稲を植えた。といっても私は田植機を持たないので近所の専業農家の先輩に田植えと稲刈りをやってもらっている。私が持っているのは草刈り機と鎌、手動の肥料ふり機だけだ。水の管理、畦の草刈り、肥ふり、薬ふり等の作業は私の仕事である。しかし、ここ2年は隣近所の農家の方にずいぶんお世話になってしまっている。それでも秋にはわが家の一年間の消費量と少し余分を収穫することができている。何はなくとも秋にはこれで「一年間飢えることはない」と思っている。

 確かに40年前の高校時代には、大きなご飯茶碗で5,6杯食べていた。食後30分は満腹で動けなかった。冬には火鉢で餅を焼いて食べていた。高校の弁当もアルミの弁当缶にご飯をぎっしりと詰め込んで押さえ込んで持って行っていた。貧しかった大学時代には、金が無くなっても家から送ってもらった米を炊いたご飯とマヨネーズと醤油を少し皿に出してつけて食べていた。うまかった。実にうまかった。そんなご飯党だから「ご飯離れ」の流れをなんとしても逆流させたい。

 「ご飯を食べると頭が悪くなる」とはよく聞いた一節だ。「ご飯ばっかり食べていると太るよ」ともよく耳にした。私の少年、青年期には何かご飯を食べると悪い結果を招くといった先入観がつくられていったように思う。しかし、保田先生も機会あるごとに言われるようにご飯は頭の回転をよくし、栄養的にもすぐれ、美容にもよいという。世界的に日本食ブームが広がっているのもこうしたご飯の良さが理解されていることも理由の一つと聞いている。

 加東市の学校給食では週5回のうち、4回ご飯を実施している。兵庫県の平均が3.1回を上回っており、また加東市産キヌヒカリを使っているということで地産地消も行われている。ご飯をおいしく食べる習慣とご飯を主食とした栄養バランスのよい食事を身につけさせることはよいことである。

 保田先生はいつも講演の中で聴衆に問いかける。「だから、明日の朝は何を食べるんですか?」。そしてその答えは「ご飯」。まずはご飯を炊いておいしく食べましょう。


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