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「ノンビリしているような状況じゃないんだよ」と内田樹さん

2014-11-16 11:03:23 | 本や言葉の紹介

 東京新聞は日曜日に著者へのインタビューを載せます。今日(11月16日)は『街場の戦争論』を書いた内田樹(ウチダ タツル)さんでした。
  “今は二つの戦争にはさまれた「戦争間期」ではないか。「次の戦争」が接近しているのではないか。第二次世界大戦の総括が国民的な規模で徹底的になされなかったという失敗が70年間も尾をひいて今の日本の問題を引き起こしているのだから、戦中派のたたずまいに接した世代として総括の仕事を引き継ぐしかない”そんな思いでこの『街場の戦争論』を書いたそうです。
 そして、“危機感はつのるばかり”とのこと。
 インタビューから抜粋します。

 敗戦後しばらくは米国に対して面従腹背だったが、今は『面従腹従』。政治家も官僚も、アメリカに評価されることが個人的な出世などの利益につながる。国益ではなく、私益のために対米従属している。そんな国は同盟国として信頼されない。今のやり方では、絶対に国家としての主権は回復できない。

 集団的自衛権の行使容認に秘密保護法の成立。動きは急だ。「自民党の改憲案では、非常時に国会での審議をへずに法律と同等の政令をつくれる。行政府にすべての権限を集中して事実上の独裁体制をつくることを意味します。戦中派の人たちを墓場から呼び返して現状を見せたら、『しまった』と言うと思います。

 非常時にどう生き延びるのか。それには自分で決断して行動できる人間が必要です。今の日本は、上の指示がない限り動かない人間しかつくらない。国家としての脆弱性は戦後最悪レベルでしょう。

 「みんな目を覚ませ」と一生懸命言っているけれど、目を覚ましてくれない。そんなノンビリしているような状況じゃないんだよ、たかをくくるなよ、と言いたいですね。

 十年以上前からかなりきな臭いなあと感じていて、でも自分が生きている間ぐらいは戦争はないだろうとばくぜんと思っていたんだけど、これは単なる楽観論なのよ、無責任なのよ。
 ほんとにねえ、ノンビリしているような状況じゃなくなってると思う。だからどう動くか。
 本当に「自分で決断して行動できる」ことが必要だねえ。正しい情報や知識を知り、考え、行動すること。  


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