反戦平和主義者たちへ


 沖縄戦の時、教え子をひめゆり部隊に行かせて死なせてしまったことを悔い、反戦平和を主張する老元教師たちが、アメリカ軍によるアフガン侵攻に反対し、アメリカ軍を非難する記事が何回も掲載された。
 沖縄の反戦平和主義者たちは沖縄戦で10万人近くの民間人が戦争に巻き込まれて死んだことを問題にし、戦争の犠牲者は力のない女子供であると、戦争反対を主張している。
 アメリカ軍がアフガンに侵攻した時も沖縄の反戦平和主義者たちは、アメリカ軍によるアフガンの人々の殺害を畏怖し、アメリカ軍のアフガン侵攻非難の大合唱であった。アメリカ軍の爆撃によって民間人の被害者が出るたびに反戦平和主義者たちはアメリカ軍を非難した。

 アメリカ軍の誤爆による民間人の被害には高い関心を持つ反戦平和主義者たちであるが、タリバン政権の恐怖政治による毎週行われる死刑執行や、ひどい女性差別に対しては全然関心を示さなかった。タリバン政権による罪のない多くの人々が処刑されたことにも反応はなかった。タリバン独裁政治に無批判な反戦平和主義とはなんだろう。戦争で罪のない人々が命を失うのはあってはならないが、独裁政治による罪のない人の命が失われるのは仕方がないと反戦平和主義者たちは考えているのだろうか。


 アメリカ軍を中心とした多国籍軍はタリバン政権を倒し、大統領選挙や国会議員選挙を実施してアフガンを民主主義国家にしようと努力してきた。
 アメリカの目的はアフガンを植民地にすることではない。ニューヨークの貿易センターを破壊したテロ組織アルカイダを匿っているタリバンの独裁政権を排してアフガンを民主主義国家にすることがアメリカの目的だ。アメリカはアフガンに侵攻したときからアフガンを民主主義国家にする宣言していた。このことを反戦平和主義者たちは無視している。

 反戦平和主義者たちは、戦争さえしなければ独裁国家でも容認している。独裁国家は戦前の日本の軍国主義と同じで、国民を弾圧し人権主義者や民主主義者を刑務所に入れたり処刑したりする。弱者や罪のない人が殺されるのは戦争だけではない。独裁国家は戦争以上に弱者や罪のない人を弾圧し殺害する。

 独裁国家による罪亡き人の殺害を認めているのが反戦平和主義者たちである。反戦平和主義者たちは民主主義と反対の思想家たちである。

 アフガンのバーミャン州の治安権限の移譲が始まった。2014年までに国内全域で移譲を完了する予定だ。治安維持ができて本当の主権国家である。しかし、タリバンのテロや襲撃による治安悪化を防ぐのは容易ではない。それに政権内の政治腐敗も深刻な問題である。

 アフガンの民主主義国家樹立は困難である。しかし、一歩一歩前進している。
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