Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

おかしいだろ それ?

2015-11-08 11:41:27 | 国際・政治
立冬ではあるが、実態は秋雨の日曜日。近所の古くからの商店街は休日催事を行い、結構な人出である。先日は、再び三重・南紀を覗いて来たのだが、どうも各地とも今一つ元気がない様だ。昨日の報道では、尾鷲港にての水産催事がかなり賑わった様だが、決して一過性のものに終わらない事を祈るばかり。日中、熊野市の中心部辺りにいても、JR紀勢線の列車や三重交通の路線バスに乗り降りする方々は多くはなかったし、JR駅隣接の市立図書館や近所の商業施設も、賑わっていると言えるレベルではなかった。まあ、当地名古屋とを結ぶ特急列車「南紀」が昨今の熊野古道ブームの折もあって、そこそこの乗車率を守っている様なのがせめてものと・・言う所だが。

さてさて、潮騒の音を少しでも多く聴き、本当の平和の風景を少しでも多く目に焼き付けようと、現地へ参って来た訳だが、以前から気になっていた事の一つが、特に報道における「平和」と「反戦」の混同である。
俺個人は「反戦」と「自由と平和」なる、実現不可能なこの二つの文言が嫌いなのだが、報道、特にTVメディアの無神経な混同は目に余るものがあろう。
平和の大切さは疑いの余地がない。我国古来の宗教思考、日本神道や仏教諸宗も平和が一番大事である事ではほぼ一致していると申して良い。
ただ、特に戦後の所謂「60年安保」の辺りから、本当の意味での「平和」と「反戦」の意味が混同されて来ている様に思えてならないのである。
平和と言えば、すぐに日本国憲法が例えに出されるが、同法にしても平和条項でその大切さを謳うも、他方で国家の尊厳と国民の命を守る固有の自衛権を否定してはいない。第9条にての戦争放棄と戦力の保持禁止とは、あくまでも自衛力の必要時行使と、最低限の自衛力保持までも禁じている訳ではないとするのが至当かつ健全な解釈である。

然るに、これまでも再三事ある毎に、その憲法第9条を勝手に解釈して最低限の自衛権と自衛力の保持に難癖をつけ、過度に非難を繰り返して来た勢力の思考の根底に「反戦」と言う低級な観念がある様な気がしてならないのだ。反戦と言う以上は、地球上のあらゆる暴力を徹底して否定し、例えば今も内戦が続く中東の一定地域の現状を厳しく指弾する事位はしそうなものだが、実際にその様な動きは見られない。国内に目を向ければ、未成年の中高生間で未だ続き、複数の自殺者まで生じている「いじめ」の諸問題にも進んで言及すべきだろうに、この勢力はそうした所も避けている。とすれば、ただ単に口で言ってみているだけか、とも思いたくもなるものだ。どうせ実行不可能な事共だし。学校の問題については、日教組系の教員にも(真の意味で「平和」と「反戦」の区別さえできない)反戦思考の向きが相当数あるはずなので、いじめ問題との関連をどう考えているのかも疑問を抱きたくなる所である。報道、特にTVメディアはごく一部を除き、この「平和」と「反戦」の深い意味をろくに吟味も検討もせず、意図的かつ徒に混同し続け、為に多くの国民市民の間に覆い難い混迷を進んで造り出しているのではないか、と疑われても仕方がないと愚考するのだが。

今秋は、安倍政権の懸案だった安全保障関連法制が成立し、これから関連法制の整備が進められる所。憲法の原則論通りなら、それは無理な解釈による違憲状態の所がありはしないかとの疑念余地もあり、そこから改憲後の課題にすべきとの主張も成り立とうが、それならば戦後70年近くに亘って平和保持の現実面に些かも目を向ける事なく、必要な自衛のあり方まで敵視して、ただ観念的平和論(実は観念的反戦論)に終始して来た日本国憲法の体制そのものも異常とは言えないのか、一度厳しく問い直す必要もあるかと俺は心得るがどうだろう。安保関連法制については、東日本の法曹家有志が日本国憲法との整合性への疑問より「おかしいだろ、これ」との問いかけを発したそうだが、その言葉をそっくりお返ししなければならない事態ともなりかねないかも知れない。できれば避けたい所だが、最近の峻険な中東情勢とか、中国大陸やロシア国などの動向よりは、その様な事ももう余り許されなくなって来ている様に感じるのだが。今回画像は、冒頭に述べた三重・南紀の熊野市内、新鹿(あたしか)地区の魅力ある海岸の模様であります。


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