コナサン、ミンバンワ!今上天皇のお誕生日、一言奉祝です。御年76歳、ご公務などでともすればご無理がちな印象が付き纏うだけに、どうかご自愛下されたく思う。
さて、陛下を初め、各位のご健康を心より望みたい所だが、その事に影を落とす一つが喫煙の問題。以前程ではないにせよ、歩行喫煙の周囲への迷惑危害は完全に去った訳ではないし、吸殻の始末の不良も問題だ。先日などは、拙勤務先の駐車場に複数の吸殻を捨てた不心得者がいて、大いに憤慨したばかりである。
民主連立政権は、財政難の折もあって、来年度に煙草税を5円/1本の割合で増額する意向を表明、標準煙草は20本入りなので、ほぼ1箱100円増となり、史上初めて1箱400円台に乗る事が確実視されている。
煙草税は、昭和後期より一貫して段階的に引き上げられ、欧米諸国より割安な点が指摘されて来た訳だが、今回の増税では、ようやく欧米水準に少し近づく事になる。
勿論、欧米の政策が全て〇とは申さない。欧米まる写しの日本国憲法を戦後一度も見直さなかった結果、内外の深刻な悪弊を招いた例もある様に、煙草の問題にしても、我国には我国に向いた政策が考えられ、打ち出されて良いと思う。ただ、煙草生産販売各位も、そうした政府の出方に反発ばかりせず、煙草消費者のマナーを初めとする不心得に想いを致しても良いのではないか。
一部の有識者は、こうした禁煙や嫌煙優先の動きを「禁煙ファシズム」などと揶揄している様だが、残念ながら浅慮短絡の印象は免れない。「増税される方が悪い」不心得が横行する実態に、もっと目を向け把握してからモノ申すべきだ。そうでなければ、一般よりは、いつまでも「ただのたわ言」で片づけられてしまうだろう。増税させたくなければ、喫煙者とその支援勢力が自らを糾す姿勢も大切であろう。