Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

繰り返す。性善説というリスク

2019-04-22 20:58:18 | 社会・経済

桜の時季を終えた当地愛知。その途端「陽春」を通り越して「初夏」を思わせる暑い位の気候となった。確かに近年 春や秋にみられる快適な心地良い気候が少なくなり、暑さ寒さの差が大きい「極端から極端」の様に変わってきている様に感じるのは拙者だけではないと思う。未だ進む 地球温暖化のせいもあろうが、事実なら少しでも食い止められる様、国民レベル・・いや人類レベルの取り組みを要するだろうが、果たして二大国・米中の本気度は分からない。

さて本題。気候が暑くなってくると、どうも巷には 頭のおかしな輩が目立つ様で仕方がない。先日も 東京都内の私鉄踏切にて、直前に生じた事故対応の為 10分間余り締まり続けた遮断器の仕切り棒を切断して強行突破した自動車運転者があった。勿論登録ナンバー他から容疑者逮捕に至ったもの。当地愛知の名古屋市内にては、都心部を通る地下鉄の戸閉めと発進を妨害する事案が発生。当該人物の高齢男は 遅れが 1分程だったとして問責は免れるも、或いは後日同じ挙に出るかも知れず 交通関係各位はご注意を願いたいものだ。

又 同じ市内で前後して、長距離高速バスに乗り遅れたとされる中年男性客が 所定停留所から数十m地点の交差点で、当該バス発進不能に陥る危険行為の挙に出た事案も触れる必要があろう。危険度の高い交差点での停止は 10分間を超えたとされ、警察が駆けつける直前 当該人物は逃走した様だが、停留所以外での乗降扱いは基本法令違反たる事をこの人物は知っていたのか。こうした決め事はバス車内や停留所にも掲示があるし、乗客である以前に 社会人として当然弁えていなければならない事共だ。それさえ徹底できないでは、やはり我国の民度は低いと言わざるを得ないのではないか。 

前述の事共とも少しは関連するのだが、先日来 東京都内、神戸市内と熊本県下にて重大な交通事故が続発し、各現場でニ名ずつが犠牲となった。この方々への弔意と、負傷各位のお見舞を申した上で、やはり安全に絶対はないという事を、改めて自覚しなければとも思う所だ。東京都内・池袋近くの事故当該運転者は、旧経産官僚の高齢男性の由。同人物も負傷中につき 警察が逮捕を見合わせたのは分かるが、世間では元官僚の履歴から「特別視されるのでは?」との懸念も強くある様だ。近年 運転に不安の自覚があった事も指摘されている。神戸市の事故、発生させた路線バス運転手は現行犯逮捕されている。こちらも持病持ちが指摘されるにも関わらず 扱いが異なる印象を与えた所は否めまい。回復の暁には 同様の逮捕に踏み切り、所定の問責を行う様 強く求めたい。

それらを踏まえ、犠牲被害の各位の惨状を顧みるにしても、やはり交通を含めた安全に ゼロリスクはないのではないだろうか。東京と神戸のケースでは、事故原因の乗用車と路線バスはいずれも赤信号を無視する形で進行していた。車道側の法令違反ではあるのだが、その上でも「青信号だから大丈夫」とは絶対に言い切れない所もある事を、歩行者となった場合も理解把握する様心がけた方が良くはないか。前述の犠牲各位の中には、遺憾な事に小児も含まれる。だからこそ、小さい 早い内から「青信号といえども疑い、様子を確かめる」心がけを指導する必要がありはしないか。

実は拙者も、幼少の頃 交通事故で親族の一人を失っている。親族は 自動車の多重事故で落命したのだが、まだその当時 昭和40年代前半にはシート・ベルト着用が法制化されていなかった。平成期に入り、拙者も近年まで車に乗る身であったのだが、その時の重い教訓が シートベルトの必着だった。この時の暗い記憶から いかなる場合も着用を心がけた事が、今日までの無事に繋がったと信じる所。勿論それは「自らは 自らで守る」事の少しの自覚と共に 亡き親族の加護もあったろうし、その所は深く感謝するものだ。

交通信号も安全装備も、法令に基づき実行するのは勿論だが、その上で「相手が間違えるかも」とのリスクにも留意する必要があると強く思うのだ。その思考を阻害するのが、長らく我々日本人の思考を支配してきた「性善説」だろう。「我々が決まりを守るのだから、相手も守るはず」の思考に嵌るは無理もないのだが、今 これを越える必要がある様に思う。東京都内の事故で、元官僚の車は 昨今整備が進む暴走などを抑止する安全装備が搭載される以前の車種だった可能性が高い。又 神戸にて事故当該の路線バスは、やはり暴走抑止策の対象外だった由。これは、立ち乗り客の安全に配慮する必要からというよりは「二種免許を持つプロ運転手が、間違うはずがない」と頭から決めつける性善説による所が大きいのではないか。東京の事故でも、高齢者は暴走対策済みの車種のみ運転を可とする強い規制への取り組みが 速やかになされなければなるまいて。

若い女性達の大敵・性暴力犯罪の抑止や外国人らを含む凶悪犯罪対策でも必要とされる事だが、この性善説万能の思考をそろそろ根本から見直すべき、と拙者などは強く感じる。「深夜でも、安心して一人歩きができる」などと とんでもない思潮を垂れ流したのは既成メディアだ。決して真に受けてはならない。少し前まで 車で名古屋市内を流していても、交通マナー面でも若い女性達の危機感の希薄さは気になった。それも美貌度が高い程問題有りだから始末が悪い。少しは危機感を抱ける教育環境を整備して参らなければならないし、もういい加減に 性善説万能思潮からの脱却と訣別を目指す必要があろう。それがこれまでの事件事故の犠牲となった方々への、大きな供養になると信じるものだ。今回画像は、昨春訪ねた 京都市内の嵐電(らんでん)こと京福電鉄嵐山線・花の時季の様子を。


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