Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

名古屋港の、大規模荷役障害事故を振り返る

2023-07-06 22:34:47 | 社会・経済
この所続く 国レベルの諸問題、マイナンバー・カードの登録不具合や 東電福島原発処理水の海洋放出などに触れるべきとは思うのだが、その前に拙地元で又も深刻事案が生じた。一昨日からの 名古屋港にてのコンテナ貨物などの荷役全停止事故である。

これは一昨日朝、名古屋港荷役の中枢・名古屋港運協会の同港全域に及ぶ荷役管制システムが外部からのサイバー攻撃の標的となって大きく支障。今夕の復旧まで 日本一とされる港湾荷役が全停止した件。我国、特に中部地区への経済ダメージと共に、我国のデジタル管理システムにまだまだ保安上の死角がある事を明るみにしたとも言えるだろう。以下 今日の共同通信ネット記事を引用して、少し振り返る事に。

「名古屋港、コンテナ搬出入再開。サイバー攻撃からシステム復旧」

名古屋港運協会は 7/6、サイバー攻撃によるシステム障害で停止していた(海上)コンテナの搬出入作業を 同日 6pm過ぎに全面再開したと明らかにした。今朝のシステム復旧後、データの復元を手作業で行い 再開にこぎ着けた。貨物取扱量が全国トップの名古屋港の物流機能がまひする異常事態は 7/4朝の発生から 2日半で解消した。重要インフラのセキュリティ強化が一層重要となりそうだ。

障害は 名古屋港にある 5つのターミナルのコンテナ作業を一元管理する「名古屋港統一ターミナルシステム」で 7/4朝発生。身代金要求型のコンピューター・ウィルス「ランサムウェア」への感染でシステムが使えなくなり、コンテナを搬出入する(大型)トレーラー・トラックが港に入れなくなった。

攻撃は ロシアが拠点のハッカー犯罪集団「ロックビット 3.0」が仕掛けたとされ、名古屋港運協会に「金銭を払えばシステムを復旧する」との趣旨のメッセージが届いた。身代金は支払わず、バックアップを用いて 自力でシステムを復旧した。ウィルス・チェックに時間を要し、7/5夕を予定していた復旧は 7/6にずれ込んだ。(引用ここまで)

主要企業やインフラなどのネット・ワーク通信は、相当にセキュリティの強化が図られているらしい事は認めない訳には参らないが、今回の様な深刻事案が生じたとあっては まだ死角や陥穽があるという事だろう。他情報によれば、名古屋港運協会の荷役管制システムのネット・ワークにも 外部との接点などでセキュリティが脆弱な所があった様に聞く。

そうした間隙(かんげき)を確実にカバーし、ネット上の保安強化を図り、いかなる時も 円滑な港湾荷役の実現に邁進して頂きたいものだ。業務上の大変さも分かりはするが、日々の合間「隙(すき)間時間」を上手く活かして利用すれば、不可能ではない様にも思う。

一方の「ロックビット 3.0」はあくまで民間組織との説明だが、その裏面はロシア国政府筋に近い可能性もある。現状で過度の言及は控えるが、事実とすれば 露政府は今も形こそ違え、拡張志向からの対日侵略意図を捨てていない事が推察できるのではないか。同国が生じたウクライナ危機にあっては、我国を含む欧米西側諸国は 対宇連携で一応はまとまっている。今回名古屋港を襲った大規模な荷役障害事故は、露側による 民間組織による事件を装った、我国への報復行動かも知れない。

貨物取扱量日本一とされる名古屋港を襲ったシステム障害事件は、我国にとっての大きな痛手であると共に、非友好国側による それこそ我国への云わば「宣戦布告」と同等の挑戦的意味合いがあるだろう。かと言って、その様な 身代金要求を伴なうサイバー攻撃や脅迫に決して屈してはならないのも事実。

欧米初め 西側諸国の目指す「自由で開かれたインド太平洋地域」の担保を確かにするためにも、前述障害事件の徹底解明とサイバー面の保安強化に取り組んで頂きたい。それは又、もうすぐ一周忌を迎える 亡き安倍元総理の遺志に応える事でもあるだろうから。今回画像も振り返り恐縮。先年冬の夜試した 名古屋港・金城埠頭付近から東岸の東海市付近を臨んだ様子を。
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