今朝は快晴だった当地愛知、ここへ来て天候が怪しくなって来ました。予報によると、早ければ今夕にも降雨の可能性有りとか。今日これからの外出には、傘の必要がありそうです。
さて本日の拙記事、初めは先日の続きにてご容赦下さい。
先程のTV番組にて作家 金 美齢さんが、先日国際会議での失態が元で辞任した中川前財政・金融大臣の件に触れていらっしゃいましたが、この中で大変興味のあるご見解を表されましたので、少し取り上げたく思います。
同氏によると、中川前大臣の訪欧時には秘書や側近、警護担当など複数の関係者が動行していたはずであり、もし会食にての飲酒などで度が過ぎそうな時は、事前に注意を促すへきであった。又無理をして会議会見などへの出席を思い留まらせる為の行動も必要であった、それが同前大臣に対する「愛」だったのではないかと言うお話でした。
これを伺って、私は「なる程」と得心したものであります。
官僚を中心とする中川前大臣の側近達は、国際会議に深刻な影響を及ぼす言動を想定する事もせず、又、そうなる可能性がある時に、積極的に危険の芽を摘み取る言わば「火消し」の役割を担おうとする意思もなかった様に思われます。その事が大変遺憾に感じられるのです。
金さんは中川前大臣に関し、人間面に難があるのは事実なるも、諸外国に対して率直な発言ができる事を高く評価していらっしゃいます。これは私も共感できる所で、同前大臣の側近達は、そうした場合にどうして適切な援護ができなかったのか、この大きな課題と真剣に向き合い、大臣自身の失態ではあっても、二度とこの様な問題を表沙汰にしない様心がけてもらいたいものであると強く思いました。
「愛がない」と言えば、一般社会ではもっと深刻な事態が生じていますね。
昨年一年間の自殺者が計32000余人との統計が発表され、これで11年連続で年間30000人を超える遺憾な事態となりました。当地を含め鉄道自殺も多く、しばしば大きな運行障害の原因にもなって、多くの方々が不利益を被っているのは事実。深刻な社会経済の問題から来る雇用不安などが影響しているのは間違いない所ですが、もう一方で、この「愛がない」事がこの惨状を生じている面は否めないと思います。
自らの進退極まる事態となった時、相談できる知友がない。力になれる情報にも辿り着けない。これらは自ら「死の選択」をした方々の自己責任だけではないと思います。
「愛がない」最悪の形は、周囲の無関心だと思います。これを少しでも解消しない限り、自殺の問題は好転しないのでは、と強く思いますね。*(日本)*